ヤエヤマギンポの飼い方

ヤエヤマギンポの飼い方

標準和名:ヤエヤマギンポ
学名:Salarias fasciatus (Bloch, 1786)
分類:スズキ目・ギンポ亜目・イソギンポ科・カエルウオ族・ヤエヤマギンポ属
大きさ:体長10cmを超える。

眼の上のまつ毛のような皮弁が可愛いカエルウオの仲間です。可愛い眼や口なども魅力的。体は灰色っぽくて派手とは言い難いのですが、かわいらしさ、そして水槽に生えるコケを食べてくれるということにより、どこの海水魚店でも見られる人気の魚になりました。カエルウオの仲間では比較的大きくなり、体長10cmを超えます。

カエルウオの仲間は表情が豊か。眼が大きく、皮弁があったり、また泳ぎ方も可愛いものです。しかも可愛いだけではなく、水槽に生える厄介なコ...




ヤエヤマギンポの購入

▲ヤエヤマギンポの故郷である浅いサンゴ礁

分布は広く、東アフリカからサモアまでのインド-中央太平洋の熱帯・亜熱帯域にすみます。日本では南西諸島に分布します。南西諸島では浅い潮溜まりや礁湖(イノー)の中にもみられ、自家採集も可能ではありますが、基本的には観賞魚で購入することになります。

カエルウオの仲間のうち、ヤエヤマギンポを含む藻食性のカエルウオの仲間を選ぶのにおいて最も重要なポイントは腹部です。腹部がふっくらしているような個体を選び、ぺったんこになっている個体は避けるようにします。また正面から見て体がぺらぺらでがりがりのものは絶対に危ないです。背肉が落ちている個体もやめましょう。

他のサンゴ礁域の魚と同じく、主にフィリピンやインドネシアなど東南アジアから来ますが、本種は沖縄から来ることもあります。

沖縄のものは状態よく来ることが多いのでお勧めです。東南アジアのものでも長く飼育されているようなものはおすすめですが、痩せているものはやめたほうがよいでしょう。注意すべきなのはヤエヤマギンポは観賞魚店の販売水槽のコケ取り要員として入れられていることがあること。そのような水槽では非売となりますので、別の水槽にいる状態よさそうな個体を探します。

ヤエヤマギンポ飼育に適した水槽

水槽

ヤエヤマギンポはカエルウオの仲間では大きくなり、体長10cmを超えます。小ぶりのものも販売されていますが、できれば45cm水槽で飼うようにしましょう。他のカエルウオの仲間や他魚との関係も考えると、60cm以上の水槽で飼育するようにしたいものです。

フタ

浅海のタイドプールに生息していますがカエルウオほどジャンプ力が強いというわけでもないですので、あまり神経質になることはありませんが、ちゃんとフタをしておいて飛び出しを防ぐようにします。

水温

ヤエヤマギンポは熱帯・亜熱帯の炎天下になるようなサンゴ礁域にも生息していて、30℃近くの場所でも耐えられるようですが、水槽飼育ではもう少し低い水温の方が良いでしょう。23~27℃くらいが適温です。

底砂

ヤエヤマギンポだけを飼育するのであれば底砂をあまり必要としません。魚水槽なら砂を敷かないか、ごく薄く敷くようにします。サンゴ水槽ならもう少し厚めの方が良いでしょう。他の魚やサンゴに合わせるとよいでしょう。

個人的には砂を薄く敷いてあげるのがおすすめです。砂を厚く敷くとさまざまなものが蓄積され、硫化水素などが発生するおそれもあり、これはおすすめしません。

ヤエヤマギンポに適した餌

ヤエヤマギンポを水槽の「コケ取り」として入れている水槽もありますが、それだけではヤエヤマギンポの腹を満たすことはできません。必ず植物質の餌も与えるようにします。植物質の配合飼料は各観賞魚用品メーカーから販売されていますが、カエルウオの仲間にはフレークよりもペレット状の沈むものを与えるようにするとよいでしょう。日本においてはキョーリンから出ている「海藻70」という餌が使いやすく、多くの観賞魚専門店においてあるのでお勧めです。成魚はMサイズが良いでしょう。

混泳についての注意

▲多くの魚と一緒に飼育できるのも魅力のひとつ

ヤエヤマギンポがよくコケ取りに用いられる理由としては、さまざまな魚と組み合わせることが出来るからというのも理由のひとつ。性格は弱すぎず、かといって強すぎるものでもないのでさまざまな魚と組み合わせられます。ただし、スズメダイの大きいのは本当に気が強く、モンガラカワハギは他の魚もばりばり食ってしまいますので、おすすめできません。

他のカエルウオの仲間との組み合わせは、同じ属のものを避けるようにします。とくに同属同種は避けるようにします。ヤエヤマギンポと同居させるのであれば、大きめのカエルウオを1匹とかにして喧嘩を防ぐようにします。また成魚のサイズに違いがあるような魚種と組み合わせるのもよいでしょう。

サンゴ・無脊椎動物との相性

▲サンゴを食べることはないが、逆に食べられないように

ヤエヤマギンポはサンゴを食べるような魚ではありませんので、サンゴ水槽でも飼育可能です。ただし大きなエレファントイヤーやイソギンチャクの仲間などは、カエルウオなどの魚を食べてしまう恐れがあるので、警戒します。陰日サンゴのなかにも動きが遅い魚を食べてしまうものがいますのでそういうのを組みわせるのを避けます。

海藻との相性

▲海藻についたコケを食べるヤエヤマギンポ

主に藻類を捕食しますが、ニザダイやアイゴなどと違い、海藻はあまり食べないので海藻水槽にも入れることができます。海藻に付着する藻類なども食べてくれるようです。ただし高水温に対してあまり強くない海藻を育てるのであれば水温はあまり高くない方が好ましいです。25℃前後の水温を保つようにしましょう。







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