ゼブラハゼの飼育方法~混泳・餌の注意点

遊泳性ハゼは安価できれい、飼いやすいとよいところが三拍子そろっている魚の仲間、その中でもゼブラハゼは海水魚飼育初心者にもおすすめです。

しかし温和で臆病な性格で、若干気が強いカクレクマノミとの飼育は注意が必要です。どのようなところに注意すればよいでしょうか。

標準和名 ゼブラハゼ
学名 Ptereleotris zebra(Fowler, 1938)
分類 スズキ目・ハゼ亜目・クロユリハゼ科・クロユリハゼ属
全長 10cm
飼育難易度 ★☆☆☆☆
おすすめの餌 メガバイトレッド
温度 23~26度
水槽 45cm以上
混泳 気が強い魚とは注意が必要
サンゴ飼育

ゼブラハゼってどんな魚?

ゼブラハゼは、クロユリハゼ科・クロユリハゼ属のハゼで、遊泳性の強い魚です。体は緑色で体側には多数の赤い横帯があるので、他のクロユリハゼ属の魚と容易に区別することができます。丈夫で飼育しやすく、初心者にもおすすめです。

以下は遊泳性ハゼ全般の飼育方法についてまとめた記事になりますので併せて御覧ください。

ゼブラハゼに適した環境

水槽

▲90cm水槽でのびのび泳ぐゼブラハゼ

ゼブラハゼは小型水槽での飼育も不可能ではないのですが、できれば45cm幅の水槽で飼育するようにします。もちろん、60cm以上の水槽が用意できるのであれば、本種の飼育や他の魚との混泳はずっと簡単になります。

水質とろ過システム

ゼブラハゼは水質の悪化には強めですが、ろ過システムはしっかり機能させる必要があります。

小型水槽は外部ろ過槽と外掛け式ろ過槽を使用するようにしたほうがよいでしょう。ただ外掛けろ過槽は水槽の上面に隙間ができやすく、ゼブラハゼが飛び跳ねて水槽から出てしまうという事故が起こる可能性もあるので注意が必要です。一方外部ろ過槽の単用は酸欠に注意します。できるだけ60cm以上の水槽で飼育し、ろ過は上部ろ過、もしくは上部ろ過と外部ろ過の併用が望ましいです。

サンゴを飼育するためのベルリンシステムでの飼育も可能です。ゼブラハゼはサンゴにはいたずらすることはありません。ただしベルリンシステムは魚を多く入れられるというシステムではないので魚の入れすぎには注意しましょう。

水温

ゼブラハゼは水深30m以浅のサンゴ礁に生息していますので、浅いサンゴ礁に生息する魚類に適した水温である23~26℃の水温で飼育します。大事なのは水温が安定していることで、ヒーターとクーラーを使用することで水温を一定にします。

飾りサンゴ・ライブロック

ゼブラハゼなどクロユリハゼの仲間は、驚くと岩陰に隠れる習性があります。また夜間も岩の隙間などで眠りますので、飾りサンゴやライブロックなどを組み合わせて隠れ家を作ってあげましょう。

フタ

ゼブラハゼをはじめとする遊泳性ハゼ飼育の必需品です。ゼブラハゼは水質の緩やかな悪化にはある程度適応できますが、他の魚からの刺激や地震などで驚いたときに飛び出して死んでしまうことが多いためです。

ゼブラハゼに適した餌

ゼブラハゼはよほど状態が悪いものを購入しない限り、すぐに配合飼料に餌付いてくれます。配合飼料はペレット、フレークどちらでもよいですが、大きすぎる粒の餌だと吐き出してしまうことがあります。フレークは薄っぺらいため、餌をあたえる回数を多くするなどの工夫が必要です。

このほかプランクトンフードなど、冷凍の餌もよく食べます。餌付きがあまりよくない個体、あるいはなかなか太ってくれない個体におすすめなのですが、与えすぎは水質を悪くするので注意が必要です。

また、餌を食べずに岩陰にずっと隠れたままの個体は、他の魚からプレッシャーをかけられている可能性もありますので、プレッシャーをかけている強い魚(スズメダイ、クマノミ類、ベラ、メギスなど)を隔離することにより、隠れ家から離れて泳ぎ餌を食べるようになることがあります。

ゼブラハゼを入手する

ゼブラハゼはハタタテハゼやアケボノハゼほどではないのですが、海水魚専門店ではよく販売されている種類です。観賞魚としては主に東南アジアからやってくるため安価な種類であり、1,000円前後で購入できることが多いです。

入手時に気をつけるべきポイントは、特に背の肉が落ちているものや、体がペラペラになってしまっているものは回復させにくいので避けます。また入荷して時間が経っていないものも購入してはいけません。遊泳性ハゼは値段が安価なものが多く、扱いが雑である可能性もあるからです。

神奈川県城ケ島以南の太平洋岸に分布し、自家採集も可能ですが、クロユリハゼやハナハゼと比べて数は少ないです。

ゼブラハゼの混泳

ゼブラハゼと同種同士の混泳

ゼブラハゼは同種間で争うことはあまりなく、争っても深刻なことにはならないため同種同士での飼育も可能です。

ゼブラハゼと他魚との混泳

▲90cm水槽でほかの魚との混泳を楽しむ例

ハタタテハゼなど、同じクロユリハゼ属の魚との飼育も可能です。もちろん他のハゼ類、小型ヤッコ、小型のハナダイ、共生ハゼなど他の温和な魚との飼育もできます。注意しなければならないのはクマノミやメギスの仲間など若干気が強い魚、ハタやゴンベなど肉食性が強く本種を食べてしまう恐れがある魚、ハコフグなどのように死ぬと毒をだす魚です。カクレクマノミは一旦隔離して水槽内のレイアウトを大きく変更してから再度入れるようにするとうまく混泳できることが多いです。

ただし、これはカクレクマノミの場合です。ハマクマノミやスパインチークアネモネフィッシュなど性格が非常に強いクマノミとの混泳は上手くいかないことも多いと思われます。無理な混泳を続けるとストレスで死んでしまうこともありますので、注意が必要です。

ゼブラハゼとサンゴ・無脊椎動物との相性

▲タバネサンゴなどのLPSとの飼育もできる

遊泳性ハゼはどの種もサンゴには無害ですのでサンゴ水槽での飼育にも適しています。ただしウチウラタコアシサンゴなどは魚を捕食することもあるのでおすすめできません。

ゼブラハゼと一緒に飼育できる甲殻類は、ゼブラハゼの餌にならず、逆にゼブラハゼを捕食しない甲殻類に限られます。スカンクシュリンプ、ホワイトソックス、キャメルシュリンプ、ペパーミントシュリンプ、フシウデサンゴモエビ、キンチャクガニ、サンゴヤドカリ類などがおすすめです。もちろん共生ハゼと共生するテッポウエビとの飼育も可能です。

ゼブラハゼの飼育まとめ

  • 丈夫で飼育しやすく初心者にもおすすめ
  • 45cm以上の水槽で飼育したい
  • 外部ろ過槽を使う場合は酸欠に注意
  • フタが重要
  • 飾りサンゴやライブロックで隠れ家をつくる
  • 餌は配合餌もよく食べる
  • 背肉が落ちているもの、入荷してすぐのものは購入しない
  • 同種同士、他の遊泳性ハゼとの飼育も可能
  • 気が強い魚との混泳は注意
  • サンゴ水槽での飼育も可
  • 甲殻類との飼育も種類によっては可能

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