ハチマキダテハゼの飼い方~餌・混泳・個体の選び方 | 海水魚ラボ

ハチマキダテハゼの飼い方~餌・混泳・個体の選び方

標準和名:ハチマキダテハゼ
学名:Amblyeleotris diagonalis Polunin and Lubbock, 1979
分類:スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科・ハゼ亜科・ダテハゼ属
大きさ:体長8cmくらい

ハチマキダテハゼの特徴

前回ご紹介したクビアカハゼと同じダテハゼの仲間です。

標準和名:クビアカハゼ 学名:Amblyeleotris wheeleri (Polunin and Lubbock, 1979)...

他のダテハゼ類とは、上顎後端から項部にかけて橙色の斜帯があることにより簡単に見分けることができます。また尾鰭の模様も特徴的です。普段は体側の橙色の帯がハッキリしていて鰭にも薄く模様があるのですが、威嚇するときなどは逆に、体の帯が薄れて鰭の模様がハッキリと目立つようになります。ダテハゼ属の多くの種と同様、丈夫で飼いやすく初心者にも向きます。

共生するテッポウエビ

▲ニシキテッポウエビ

海中ではニシキテッポウエビと共生することが多いようですが、コシジロテッポウエビなど他の共生テッポウエビの仲間とも共生するものと思われます。入手できる、サイズにあった共生テッポウエビを入れるようにするとよいでしょう。

ハゼの仲間、ハチマキダテハゼとニシキテッポウエビの共生。自然の海をそのまま切り取ったような風景。砂を掘るエビと可愛い用心棒であるハゼ...

生息する海域

▲日本を含むインド-西太平洋の広域に分布。この個体はフィリピン産。

紅海、東アフリカ~西太平洋の熱帯域に広く分布しています。日本においては伊豆半島、和歌山県、愛媛県、高知県、琉球列島などに分布しています。日本にも比較的広い範囲に分布していますが、国産の個体はあまり流通せず、多くの個体がフィリピン、インドネシアなどの西太平洋地域からやってきます。水深数m~40mまでの海底でテッポウエビと共生しています。

ハチマキダテハゼの入手方法

ハチマキダテハゼはなかなか手に入れることが出来ない共生ハゼです。普通のお店では「ダテハゼsp.」などとして販売されたり、近縁種である「ヒメダテハゼ」と称して販売されていたりすることがありますが、そもそもダテハゼの仲間はネジリンボウの仲間やギンガハゼと比べてあまり流通しないので入手は難しいのです。ハゼに強い観賞魚店を色々と当たってみる必要があります。

ちなみにこの個体は横浜市都筑区の海水魚専門店「Kazika」で入手した個体。このお店はカエルアンコウやカサゴなどが有名ですが、小型ハゼや共生ハゼの類も変わった種を扱っていることが多いのです。

入荷してすぐの個体は疲れていることが多いのでできれば避けます。出来ればお店の人に入荷日を尋ねてみるようにしましょう。

ハチマキダテハゼ飼育に適した水槽

水槽・ろ過槽

クビアカハゼなどよりは大型になる種のため、水槽も45cm以上のものが欲しいところです。他魚との混泳や他の共生ハゼと一緒に飼育するには60cm水槽での飼育が理想です。もちろん水槽の大きさだけでなく、ろ過装置もそれに見合ったものを用意する必要があります。

砂はパウダー砂に礫状の粗いサンゴ砂を少し混ぜるようにします。粗いサンゴ砂はテッポウエビが巣をつくる建材にするのに使います。最近は黒っぽい海水魚用の砂も販売されており、そのような砂を敷くとハゼの色を引き立てるのに役立つでしょう。注意しなければならないのは黒っぽい「海水魚用の砂」であることです。熱帯魚用のもの、とくにソイル系のものは絶対使ってはいけません

その他

ハチマキダテハゼを飼育するのにはフタも欠かせません。水槽の上にふたをして、飛び出しを防ぐようにします。ダテハゼ属の魚で多い死因は無理な混泳です。鰭や体をぼろぼろにされるか、他の魚に追われて飛び出してしまうかです。

水温はハタタテハゼやカクレクマノミなど一般的な熱帯性海水魚にとって適した水温である24~26℃で問題ありません。

ハチマキダテハゼの餌

本種に限らず、共生ハゼは常に水槽の底の方にいますので、餌はフレーク状のよくういているものよりも、ペレット状の沈降する配合飼料のほうが向いているといえます。このほかに長期間漂う冷凍フードや、イカの切り身などを与えるのも良い方法です。ただし、与えすぎは水を汚す恐れがありますので、なるべく配合飼料を与えるようにし、生の餌はたまに与える「おやつ」程度にとどめたいものです。

他の魚との混泳について

カクレクマノミや小型のスズメダイの仲間と混泳させるときは、最初にハチマキダテハゼを入れておいて、縄張りをつくらせるようにします。なお、テッポウエビとは同時に水槽に入れても良いし、後からエビを購入して水槽に入れてもよいです。底生のハゼ、遊泳性のハゼ、ハナダイの小型の個体や、小型ヤッコ、テンジクダイ、小型のカエルウオの仲間など他の多くの魚と一緒に飼育することができます。

ニセモチノウオやキュウセンの仲間は性格がタフで小さなエビが好物なので混泳しにくいです。大型のスズメダイの仲間もあまり向いていません。勿論肉食魚などハゼやエビを食べてしまうような魚は一緒に入れるべきではありません。

他の共生ハゼとの混泳について

比較的おとなしいので、60cm位の水槽であれば他の共生ハゼとの混泳も可能です。同じような性格の種と組みわせるようにし、ギンガハゼ、ニチリンダテハゼ、ウォッチマンゴビーなど気が強い種は避けます。ヒレナガネジリンボウなどの種類とであれば、混泳も可能です。

サンゴ・無脊椎動物との相性について

▲ウミキノコやディスクコーラルと飼育しているハチマキダテハゼ。サンゴには無害。

ハチマキダテハゼはサンゴに危害を加えることはありませんが、イソギンチャクの仲間は動くのが遅い魚を食べてしまうので、イソギンチャクの仲間と一緒の水槽では飼育しにくいです。

甲殻類の仲間では、エビ、カニ、ヤドカリの仲間、これらのうち、大型のものはダテハゼの仲間を捕食することがあるのでやめます。テッポウエビの仲間以外のエビでは、クリーニングしてくれるアカシマシラヒゲエビやホワイトソックス、ペパーミントシュリンプ、アシナガモエビなどと組み合わせることができます。なお、ハチマキダテハゼなどダテハゼの仲間は、エビが居なくても飼育できますが、クマノミの仲間など強めの魚がいるような環境ではやや神経質になることがありますので注意します。

いま、大きな水槽で大量にサンゴを飼育している人がいます。ミドリイシの仲間にこだわる人、飼いやすいソフトコーラルを中心に魚とサンゴを楽...

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