カミハタ「海道河童」を使ってみました~ろ過槽とスキマーのハイブリッド

外掛けろ過槽とスキマーが合体した海道河童

海道河童は神畑養魚(カミハタ)が販売している外掛けろ過槽です。これは単なる外掛けろ過槽ではありません。外掛けろ過槽にプロテインスキマーが付属しているのです

海道河童ひとつで、ふたつの器具の役目を果たすユニークなものです。魚の数さえ抑制できればこれひとつで海水魚の長期飼育も可能です。今回は海道河童を使用する上でのポイント・注意点をご紹介します。

カミハタ「海道河童」はどんな製品?

カミハタ「海道河童」は外掛けろ過槽にプロテインスキマーが付属したハイブリッドろ過装置です。外掛けろ過槽のパワー不足を補うためスキマーを付属させ、有機物を除去することにより生物ろ過の負担を減らしてくれます。

ただしプロテインスキマーの種類としてはエアポンプとウッドストーンを用いたエアリフト式スキマーですので、過剰な期待は禁物です。

ふたつのサイズ

海道河童には「」と「」の2サイズがラインナップされています。メーカーは「小」では単体で水量30リットル以下、「大」では水量60リットル以下に対応していると謳っていますが余裕をもった使用、もしくはほかのろ過装置との併用を心がけたいものです。

なお、今回購入し使用しているのは「大」のほうになります。40~45cmほどの水槽では十分なパフォーマンスを見せてくれるでしょう。

「~河童」シリーズそのほかの製品

カミハタから出ている「~河童」シリーズにはほかにも「殺菌河童」「流動河童」があります。「殺菌河童」は紫外線殺菌灯を搭載した外掛けろ過槽で、病気やコケ、淡水魚水槽のアオコ除去に効果があります。「流動河童」は海道河童に付属されているのと同様のろ過カートリッジのほか、樹脂製素材「アクアバイオゲル」を用いた流動ろ過も行います。

これらの製品は海道河童と異なり淡水、海水両方に使用できます。海道河童は淡水ではプロテインスキマーの機能を使用することができません(プロテインスキマー自体、淡水での使用は不可)。スキマーの機能を使わないのであれば淡水での利用も可能ですが、それなら最初から普通の外掛けろ過槽を購入した方がよいかもしれません。

実際に取り付けてみました

エアポンプは付属している

カミハタ海道河童に付属するエアポンプS-30

▲付属するエアポンプS-30

カミハタ海道河童に付属するエアチューブやバルブ、逆流防止の弁などはすべて同梱される

▲エアチューブやバルブ、逆流防止の弁などはすべて同梱される

これはうれしいポイントです。エアリフト式スキマーを使用する際、ほとんどの機種は適したサイズのエアポンプを別途購入しなければならず、どのエアポンプを購すればいいのか迷うこともあります。

しかし、海道河童の場合、スキマーを動かすのに必要なエアポンプが付属しています。そのためほかのエアリフト式スキマーとは異なり、お店でエアポンプを探す必要がありません。また逆流防止弁やろ過カートリッジ、専用のエアストーンなどすべて同梱されていますので、海道河童だけを購入してすぐに使えることはメリットといえます。

ただこのエアポンプについては音がうるさい、という口コミもあります。置き場所に工夫が必要でしょう。我が家では寝室にあるパインウッド製の台の上に置いてありますが、音はさほど気になりませんでした。あるいはエアポンプの個体によりバラツキがあるのかもしれません。

唯一付属しないのは汚水を入れるためのカップですがこれはペットボトルや空き瓶などでよいので、実質的には購入しなければならないものは何もないといえます。このほか、始動するときにだけ、呼び水に使うためのカップなどの容器が必要になります。

電源はふたつ必要

セットする前に電源の確保で注意しなければならないことがあります。それは、電源がふたつ必要ということです。海道河童は外掛けろ過槽とエアリフト式スキマーのハイブリッドですが、ろ過槽の電源とスキマーの電源が必要になります。もちろん外掛けろ過槽とプロテインスキマーの併用をする場合であっても、それぞれ電源が必要になります。

水槽のフチにかける

マンジュウイシモチ小型水槽での飼育例。水槽はアクアシステムのニューアール

今回海道河童を取り付ける水槽はアクアシステムから販売されているオールガラス水槽「ニューアール」です。ニューアール400はガラスの曲面加工が美しい小型水槽ですが、小さいわりに25リットルの水量も確保できるのでおすすめです。

オールガラス水槽は容易にセットできますが、水槽の縁に枠がある水槽や浅すぎる水槽では取り付けられないこともあるので注意が必要です。メーカーによれば「小」で縁の厚さ4~18mm、幅12cm以上、深さ20cm以上。「大」では縁の厚さ5~22mm、幅20cm以上、深さ25cm水槽以上の水槽に取り付けることができます。

呼び水

まずは運転を行う前に、水槽の水を海道河童本体に給水する「呼び水」を行います。呼び水の量は海道河童のろ過槽本体がいっぱいになるまで行います。この呼び水を行わないでコンセンとをつないでしまうと循環ポンプが空回りして故障の原因となってしまうので注意が必要です。

なお呼び水を行うときは水流調整のつまみを最大の位置にしておく必要があります。

微調整

水量の調整

カミハタ海道河童の設置イメージ

▲水を多めに入れておくと音が静か

給水エルボの下端よりも上に水が入っていれば海道河童を使用することができますが、水流の量が低下したり水はねがおこりやすくなります。水槽の海水は多めに入れておくとよいでしょう。水が少ないと海道河童から水槽に水が戻るときに水がはねてしまい、水槽周囲の塩ダレがひどくなりやすいです。水が多いと魚が飛び跳ねてしまいそう、というときはプラ板などを使用してフタの隙間を埋めてしまうのもよいでしょう。

ただし、地震のときに水槽がゆれ水がはねてしまうおそれもあるため、なるべく水槽の周りに電子器具は置かないようにしたいところです。

循環ポンプの水流量調整

カミハタ海道河童の水流調整

▲水流調整のつまみ

水流量を調整するためのつまみです。始動時はHighにしておく必要がありますが、それ以降はつまみをまわして飼育している生き物に最適な流量に調整します。つまみのすぐ右にある図を参考につまみをまわすとよいでしょう。

通気量の調整

カミハタ海道河童の通気量を調整

▲最初のうちは通気量を少な目に

エアポンプからスキマー部に送られる空気の量(通気量)も調節します。空気の量が多すぎると気泡の量も多くなり、水がカップにあふれて飼育水がスキマーからあふれでてしまうオーバースキム現象を起こすこともあるので注意が必要です。この写真の状態で、時計回りにまわすと通気量を減らすことができ、反時計回りにまわすと通気量を増やすことができます。最初のうちはオーバースキムを防ぐため、通気量を少な目にすることをおすすめします。

カミハタ「海道河童」のメンテナンス

消耗品の交換

海道河童の消耗品としては専用のろ過カートリッジウッドストーンがあげられます。カートリッジは外掛けろ過槽と同様ですが、プロテインスキマー部のウッドストーンも表面にコケなどが生えたりすると本来の能力を発揮できませんので定期的に交換したいものです。

また循環ポンプやスキマーを動かすエアポンプのパーツにも寿命や交換の目安というものがありますので、部品を交換したりする必要があります。

ウッドストーンが正常に動いている状態

ろ過カートリッジの交換はひと月に1回くらい行うことをメーカーは推奨しています。専用のウッドストーンは気泡が大きくなったり、あるいは表面にコケなどが生えてしまい気泡が減ってしまったときに交換します。

カートリッジとウッドストーン、循環ポンプ用のインペラーは専用のものが販売されていますが、これらは「海道河童 大」と「海道河童 小」ではサイズが異なります。「海道河童 小」用のものを「海道河童 大」には使用できないので、間違えないように注意します。

ストレーナースポンジの清掃

汚れがたまった状態。こうなる前に洗った方がよい

ストレーナースポンジはストレーナーにかぶせて大きなゴミなどの異物が入らないようにするためのもので、一種の物理ろ材ともいえます。こまめに洗浄し、汚れがひどくなったら交換するとよいでしょう。なお、ストレーナーのスポンジは小も大も共通です。

インペラーの清掃

ポンプを動かすインペラーもたまには清掃したいところです。循環ポンプの電源を抜きエルボを抜いたら簡単に取り外せる設定となっていますので、水かえのときに清掃するとよいでしょう。メーカーは2年に1回新品と交換することを推奨しています。

海道河童まとめ~メリットとデメリット

メリット

  • プロテインスキマーとろ過槽の組み合わせで高いろ過能力を得られる
  • スキマーを動かすのに必要なポンプが付属している
  • 購入してすぐに使うことができる(使用するのに必要なものがほぼすべて同梱)

デメリット

  • 小型水槽用(大型水槽用のものはない)
  • プロテインスキマーの方式はエアリフト式(パワーが低い)
  • 水槽の縁枠のサイズによっては取り付けられないことも
  • エアポンプの音について個体差がある?

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