2020.07.07 (公開 2020.07.07) 水槽・器具
水槽のバックスクリーンは必要?うまく使えば景観を大きく変えられるかも
バックスクリーンは水槽の後方に貼るシートです。バックスクリーンを使用することにより、水槽の後方の部分を見えなくしたり、水槽の景観を大きく変えることもできます。
またバックウォールという水槽の内側に置く壁のようなアイテムもあります。今回は水槽のバックスクリーンの使用方法や貼り方などについてご紹介します。
バックスクリーンとは
バックスクリーンは透明な水槽の後方が目立つようなときに、水槽の後方に貼るシートのようなものです。水槽の後方の外面に貼るのが一般的で、魚の美しい色を引き立てたり、水中景観を再現するのに適したアイテムです。しかしながら必需品というわけではなく、バックスクリーンをしなければ海水魚が飼えない、というものではもちろんありません。
バックスクリーンの色彩
黒
水槽の中には後面がもともと黒くなっているものがありますが、写真はコトブキ製水槽の「プログレ」に黒いバックスクリーンを水槽の外側にセロハンテープで貼り付けたものです。黒色のバックは魚の鮮やかなカラーを引き立てますが、暗い感じになってしまうのが欠点となります。写真ではオジサンの尾柄部付近にいるヒメフエダイの姿が見えにくくなっています。
青色
青色のバックスクリーンはサンゴ礁の海の色を再現するのに最適といえます。写真の水槽はやはりコトブキ製の60cm水槽プログレの後方に、青色のバックスクリーンをセロハンテープで貼り付けています。コトブキから出ているバックスクリーン「ツーカラーバックスクリーン」はひとつでふたつのカラーを再現できるのでおすすめです。昔(1970年代)の海水魚や熱帯魚の水槽はこのような青いバックも多かったように思いますが、なぜか最近はあまり見ません。
バックスクリーンを貼らない
▲背景が透明な水槽
一般的に販売されている水槽の多くではバックスクリーンを使用しないときは透明です。バックが透明の水槽は解放感があり、水槽の置き方を工夫すれば両方の面から観賞することができます。実際に我が家のサンゴ水槽ではバックスクリーンを使用していません。しかしその一方で後ろに何か置いているのが丸見えだったり、後方で塩だれが発生したり、やはり後方にコケが生えていると目立つというデメリットもあります。また常に両方からみられるというのは魚にとってストレスになりうる場合がありますので、ある程度隠れ家を組んであげたいものです。
バックスクリーンを貼る
▲黒いバックの海水魚&サンゴ水槽
バックが透明な水槽であれば、専用のバックスクリーンが色々販売されていますので使ってみてもよいでしょう。色は黒や青などが多いですが、あまりにカラフルなものは海水魚には似合わないでしょう。海水魚がすでにカラフルな色彩をしているからです。バックスクリーンを貼る方法は簡単で、先ほど紹介したように水槽の後方にセロハンテープでぺたりと貼るだけです。また背景に水草や流木などの写真が掲載された淡水魚用のバックスクリーンがありますが、このようなバックスクリーンはあまり海水魚には似合いません。
バックスクリーンを貼ることができる水槽とそうでない水槽があります。ガラス水槽にもいろいろな種類があるのですが、最初から水槽の後方に黒や白のパネルが貼られている水槽があります。写真の水槽などがそうで、この水槽は購入した時点で後ろのガラス後方に黒いパネルが貼られていました。このような水槽ではバックスクリーンを水槽の内側に貼れば変更可能ではありますが、内側にバックスクリーンを接着するのには魚やサンゴに無害な接着剤を使う必要があります、またはがすことも難しく、もともとバックが黒い水槽を透明にすることもできません。さらにバックスクリーンの素材によっては溶けだしたり魚にかじられてしまう可能性もあったり、魚がバックスクリーンに挟まって身動きがとれないなんていうこともあります。バックスクリーンはできるだけ水槽後方の内側ではなく外側に貼るようにしましょう。
バックスクリーンのサイズ
水槽にバックスクリーンを貼るのであればそのサイズにも注意します。当然ながら60cm水槽にバックスクリーンには45cm水槽用のバックスクリーンではカバーできません。つなげることもできますが隙間ができやすく、ちゃちな感じになりやすいです。また水槽のサイズによってはサイズにピッタリのバックスクリーンが販売されていないこともあるので注意が必要です。
バックウォールを使用する
▲バックウォールを使用したコーラルタウンのサンゴ販売水槽
▲水槽背面から見たバックウォール
水槽の壁に貼り付けるバックスクリーンだけでなく、バックウォールというものも販売されています。これは水槽の内側につける壁のようなもので、淡水魚用、海水魚用にいろいろな製品が販売されています。淡水魚の場合は岩を組み合わせたものがありますが、海水魚水槽用には人工ライブロックと同一の素材でバックウォールが作られ販売されていることがあります。販売されていることは多くないのですが、チャームなどでたまに売っているので使ってみてもよいでしょう。ただしサイズによっては水槽にうまく収まらなかったり、最悪の場合は水槽のガラスが割れたり欠けたりすることもありますので必ず適したサイズのものを選ぶ必要があります。
まとめ
- バックスクリーンを使用すれば水槽の景観を大きく変えることができる
- 主に黒や青がメインでカラフルなものもある
- バックスクリーンを使用しない方法もあるがコケや塩だれが目立つデメリットも
- バックスクリーンは水槽の外側に貼って使用する。スクリーンのサイズに注意
- 水槽の中に入れるバックウォールもある
- バックウォールを使用するときは水槽サイズに特に注意したい