イカを魚の餌に与える~ウツボには最適の餌!

イカは貝と同じ軟体動物ですが、危険が迫っても貝殻のなかに隠れることができず、大型の魚はイカを好んで食べてしまいます。ウツボの仲間は同じ頭足類であるタコが大好物ですが、タコよりも入手しやすく安価なイカをメインに与えるのがおすすめです。今回はイカをウツボやそのほかの魚に与える方法についてご紹介します。

イカを魚に与える

▲巻貝の仲間。イカと異なり危険が迫ると貝殻の中に隠して身を守ることができる

イカはタコとともに軟体動物門・頭足綱に属する生物の一種です。ほかの軟体動物の多くにある「貝殻」が外部になく、身を守るすべは主に「スミ」を吐いて逃げるということになります。貝殻に隠れ身を守ることができないためか、多くの肉食魚に捕食される生物です。実際にハタの仲間や外洋を遊泳する魚など、多くの魚の消化管内からイカが見つかっています。イカの足の部分を餌にするとハタの仲間やベラの仲間など、色々な魚が釣れてきます。イカは多くの魚にとってよい餌となっているのです。イカの子は大型魚だけでなくテンジクダイの仲間などの餌になりますが、大きなイカはそのような魚を食べてしまいます。

イカを好む魚

イカを食べるサビウツボ

イカは多くの動物食性の魚に最適です。ベラやハタなどの魚は配合飼料も食べますが、ウツボやモンガラドオシの類などはこのイカをメインに与えることが一般的になります。ウツボはよくタコを好んで食べる旨がテレビなどで紹介されていますが、タコはイカほどには新鮮なものが手に入りにくく、また大きいものが多く価格もイカより高いため、イカを与えることが多いといえます。

イカを与えるメリット

イカはアジやイワシの切り身などに比べると脂分が少ないのか、「脂が浮いてしまう」なんていうことは起こりにくいです。またイカ類はスーパーマーケットなどでも簡単に入手できるので、入手性に優れているのもメリットといえるでしょう。1匹のイカが大きすぎる、というときは細かく切って袋にいれて冷凍しておけばよいですし、さらに同じく冷凍で保存しておく必要があるコペポーダやアカムシ、イトミミズ(淡水用餌)と比べて家族の同意を得やすいというメリットもあります。

イカを与える前に行うこと

冷凍

イカの仲間には寄生虫などがついている可能性もあるので、必ずいったん冷凍するようにします。

下ごしらえ

▲コウイカの仲間は「甲」をもつ

イカは足(いわゆるゲソ)の部分も、胴の部分も餌として有用ですが、内臓(イカゴロと呼ばれる)は水質を悪化させやすいので飼育している魚の餌には一般に使われません。一方釣り餌では内臓も使用し、特に北海道では人気が高くカレイや根魚釣りでは特効餌とされています。

一般的に日本近海で水揚げされるイカには大きく2つのものに分けられます。体に「甲」をもつコウイカの仲間(コウイカ、カミナリイカなど)と、透明な「軟甲」をもつツツイカの仲間(ヤリイカ、スルメイカ、ホタルイカなど)に分けられます。コウイカは販売されていてもやや高価ですが、底曳網などがある場所では小さいのがまとまって獲れ、販売されることがありますので、そのようなものを餌にしてもよいでしょう。ただし餌にする前にはそのまままるごと与えるのではなく、体の中の「甲」の部分を取り除いてから与えるようにします。スルメイカなどツツイカの仲間の軟甲も同様に取り除いてから与えます。

どちらも大きいもの(一般に販売されているスルメイカなど大きいもの)は胴の部分や足の部分もカットし、小型のウツボであれば5cmほどにカットします。そのほうがウツボが食べやすいです。足の部分には吸盤がありますが、吸盤が特に大きなものでない限り取り除かなくても問題ないようです。

テンジクダイなど小魚に与えるときはさらに細かく切る、または包丁でミンチのようにして与えるとよいでしょう。

小分けにする

▲チャックつきの袋であれば保存も簡単

切ったイカの足や胴は小さなビニール袋に入れて、小分けにして冷凍しておくと便利です。水を使った流水解凍、もしくはそのまま、自然解凍させてから魚に与えます。大きすぎる場合はさらにカットしてあたえます。

給餌

▲ウツボにはかならずピンセットを使って与えたい

ウツボにイカを与えるなら、ウツボ1匹1匹の口もとまで持っていき与えます。もちろん、素手で与えるとウツボに咬まれて大けがをすることもありますので、ピンセットで口もとまで持っていき与えるのです。あまりに餌が細長いとほかのウツボに餌を横取りされることもあるため注意します。またピンセットが短いとウツボに餌を与えるときにかみつかれてけがをすることもあり、注意しなければなりません。

テンジクダイの仲間やハゼの仲間など、そのほかの魚に与えるのであれば普通に落とすだけでもよいでしょう。ただしイカを与えたい魚の口のサイズには注意します。あまりにも大きいと餌を口に入れることができず、吐き出して落としてしまうことがあるからです。一回底に落ちてしまった餌はテンジクダイの仲間(特にイトヒキテンジクダイ属やスジイシモチ属、マンジュウイシモチなど)は食べにくいのです。

カミハタ 多目的ピンセット

カミハタ 多目的ピンセット

360円(10/01 09:14時点)
Amazonの情報を掲載しています

イカを餌に与えるまとめ

  • 多くの肉食魚に好まれる餌
  • ウツボなどには最適
  • アジなどの切り身と比べて油が浮きにくい
  • イカを冷凍し寄生虫を殺す
  • コウイカは小さくても甲を取り除く
  • 足や胴は魚の口のサイズに合わせてカットする
  • ビニール袋に入れて冷凍保存するとよい
  • ウツボに餌を与えるときはピンセットを使うと安心

この記事にコメントをする

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

海水魚を探す
サンゴを探す
フリーワード検索
    もっと読む