ロイヤルデムワーゼルの飼育方法~シリキルリスズメダイの近縁種で丈夫で飼いやすい

ロイヤルデムワーゼル(もしくはロイヤルダムゼル・ロイヤルダムセル)は西太平洋から東インド洋(インドネシア・オーストラリア近海)に生息するスズメダイ科の魚です。鮮やかな青色と黄色のツートーンカラーが魅力的な種です。ルリスズメダイ属の魚で、性格はややきつめですが、とても丈夫で飼育しやすく、それでもこの美しさにひかれて飼育するアクアリストも多いのです。今回はこのロイヤルデムワーゼルの飼育方法をご紹介します。

標準和名 なし
学名 Chrysiptera hemicyanea (Weber, 1913)
英名 Azure demoiselle, Royal damselなど
分類 スズキ目・スズキ亜目・スズメダイ科・ルリスズメダイ属
全長 4.5cm
飼育難易度 ★☆☆☆☆
おすすめの餌 メガバイトレッドなど
温度 25℃前後
水槽 45cm~
混泳 気が強めなので大きめの魚と飼育したい
サンゴ飼育

ロイヤルデムワーゼルって、どんな魚?

ロイヤルデムワーゼルはスズメダイ科・ルリスズメダイ属の魚です。ルリスズメダイに比べやや寸つまりのような形で、シルエットはシリキルリスズメダイのそれとよく似ていますが、色彩が異なっています。なお、本種を「ロイヤルデムワーゼル」と英語でいうことは少ないようで、概ねAzure demoiselle,とか、Royal damselとかいったりします。また「デムワーゼル」(demoiselle)はフランス語の「貴婦人」に由来しており、「ドゥモワゼル」の方が現地読みに近いようです。

シリキルリスズメダイとの違い

▲シリキルリスズメダイ。尾鰭と尾柄部だけが黄色

▲アーナスダムゼルフィッシュ。2010年に新種記載された

青と黄色の色彩がきれいなスズメダイとしてはシリキルリスズメダイがよく知られています。ロイヤルデムワーゼルはシリキルリスズメダイのコンプレックスの一員とされ、よくにていますが、腹部まで黄色になるということで、見分けは容易です。また、シリキルリスズメダイには近年新種記載された近縁種が何種類かおりますが、ロイヤルデムワーゼルは腹鰭が黄色いこと、背鰭やその基部は黄色でないことなどによりこれらの種と区別できます。またシリキルリスズメダイよりも価格はやや高めで1000円くらいになります。

ソラスズメダイとの違い

▲ソラスズメダイ

ソラスズメダイはシリキルリスズメダイとよく間違えられることがありますが、臀鰭や腹部、そして腹鰭も黄色くなるという点ではロイヤルデムワーゼルにもよく似ているといえます。ただし色の鮮やかさではロイヤルデムワーゼルのほうが勝ります。また背鰭の棘の切れ込みの様子や体高などもソラスズメダイとは異なるところです。またソラスズメダイは頻繁に色を変え、腹部が黄色くないものもいますが、このロイヤルデムワーゼルは睡眠時を除けば常に鮮やかな青と黄色が美しい種類です。

またロイヤルデムワーゼルと同じようにインドネシア近海に生息するイエローベリーダムゼルは色の入り方などから本種にそっくりですが、体の形がロイヤルデムワーゼルよりも細長いのが特徴です。またイエローベリーダムゼルは背鰭付近も黄色くなりますが、ロイヤルデムワーゼルはそうなりません。さらにイエローベリーダムゼルの長期的な体色維持は難しいとされますが、ロイヤルデムワーセルは体色の維持がしやすいです。

ロイヤルデムワーゼル飼育に適した環境

水槽

あまり大きくならないスズメダイですので、小型の45cm水槽でも飼育することができます。ただほかの魚との混泳の場合45cm水槽ではきついかもしれません。ほかの魚と混泳させるなら60cm水槽で飼育したいところです。成長したクマノミなど大きめの魚がいるのであれば90cmが欲しくなります。

水質

スズメダイの仲間で水質悪化には強いですが、それでもできるだけ綺麗な海水で飼育してあげましょう。ろ過槽は上部ろ過槽がメインで、外部ろ過槽を使用するならほかのろ過槽と組み合わせるようにしたいものです。例えば外部ろ過槽と外掛けろ過槽であればお互いの弱点を打ち消すこともできます。

ロイヤルデムワーゼルはサンゴには無害ですので、サンゴを飼育するためのベルリンシステムなどのナチュラルシステムでの飼育もできます。ただしナチュラルシステムで飼育するのであれば、魚は多数入れられません。

水温

原則的に25℃をキープするようにします。それより少し暖かくても、少し涼しくても問題はないのですが、水温は常に一定に保つ必要があります。温度の変動が大きいと丈夫なスズメダイの仲間とはいえ病気になってしまうこともあるからです。

隠れ家

▲落ち着かせるために隠れ家を入れたい

隠れ家となる岩や飾りサンゴなどの隠れ家を入れると落ち着くので入れてあげたいところです。とくに同じスズメダイの仲間を何種も入れるのであれば複雑に組んであげるようにします。ただ水の流れが遮られるようではよくありません。

ロイヤルデムワーゼルに適した餌

▲おすすめの配合飼料「メガバイト レッド」

雑食性で主に動物プランクトンを食べます。強健で水槽に来てすぐに配合餌を食べはじめます。そのため餌付けで苦労することはよほどのことがないかぎりありません。配合飼料は「メガバイト」のSサイズなど小粒のものがおすすめです。粒が大きいもの(オメガワンのマリーンペレットなど)は食べにくいです。

ホワイトシュリンプやコペポーダなど冷凍餌も与えたらよく食べてくれますが、このような餌は水を汚したり、栄養が偏ったりするので、メインに与えるのに向いていないところがあります。

ロイヤルデムワーゼルをお迎えする

ロイヤルデムワーゼルは海水魚店で購入できます。比較的安価で1000円前後で販売されていることが多いですが、やはりスズメダイの仲間ということで雑に扱われやすいので注意が必要です。またほかの魚と同様、魚に白い点がいっぱいついているもの、体や鰭に赤いただれがあるもの、口などに傷がついているもの、水槽の隅でじっとしているものなどは避けるようにします。

鰭は少し切れているくらいであれば問題ないですが、いじめられて鰭がぼろぼろになっているのは出来れば避けたいところです。場合によっては体表に傷があり、そこから菌が入ってくるおそれもあります。

ほかの生物との相性

ほかの魚との混泳

▲ほかの魚との混泳も楽しめる

ロイヤルデムワーゼルはルリスズメダイよりはおとなしめで、まだ混泳しやすいといえますが、小型のハゼの仲間など、小さなおとなしい魚との混泳は避けた方が賢明です。中・大型ヤッコや大型のハナダイ、同じようなスズメダイの仲間(クマノミの仲間を含む)、気が強いゴンベの仲間、ニザダイの仲間などとの飼育は可能ですが、当然ながら小さな魚を食べてしまうハタの仲間や、気性が激しく混泳困難なモンガラカワハギなどとの飼育は避けます。

サンゴ・無脊椎動物との相性

▲サンゴ水槽でも飼育できる

ロイヤルデムワーゼルを含めたルリスズメダイ属はサンゴには無害なため、一般的に販売されている好日サンゴであればソフト・ハード問わず一緒に飼育できます。一方イソギンチャクについては捕食されることもあるため要注意で、避けるのが賢明です。甲殻類はクリーナーシュリンプやサンゴヤドカリとは飼育できますが、大きなカニ、大きなヤドカリ、イセエビなどと飼育するのはやめましょう。

ロイヤルデムワーゼルの飼育まとめ

  • インドネシアやオーストラリア近海にすむシリキルリスズメダイの仲間
  • 英語圏ではAzure demoiselle,とか、Royal damselとか呼ばれる
  • シリキルリスズメダイに似ているが腹部が黄色い
  • ソラスズメダイとは背鰭の形状や体形が異なる
  • 45cm水槽でも飼育できるが、混泳させるなら60cm以上の水槽が欲しい
  • 上部ろ過槽がおすすめ。外部ろ過槽を使うならほかのろ過槽と一緒に
  • 水温は25℃をキープする
  • ライブロックやサンゴ岩で隠れ家をつくってあげたい
  • 小粒の餌がおすすめ
  • 白点病にかかっていたりただれがあるもの、入荷してすぐのものは購入しない
  • 大きめの魚とであれば混泳できるが、肉食魚とは飼えない
  • サンゴには無害

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