スズメダイの仲間を飼育する前に~初心者は混泳に注意!

強烈な日光が照りつける亜熱帯の海。潮溜まりを覗くとたくさんの青い宝石のような小魚がタイドプールで泳いでいる様子を見ることができます。スズメダイの仲間です。スズメダイの仲間は美しい種類が多く観賞魚としてもよく知られていますが、かなり気が強く種類によっては同じ水槽の他の魚を全滅させることもあるのです。

このやんちゃな、宝石のような美しい魚を自宅のリビングでうまく飼育するにはどのようなところに注意すればよいでしょうか。

スズメダイの仲間の分類

▲クマノミの仲間もスズメダイ科に含まれる

スズメダイの仲間は種類が多く、全世界で400種ほど、日本にはそのうち108種が生息しています。温暖な海域を好む種類が多く、琉球列島のサンゴ礁域では多くの種を見ることができます。

スズメダイ科の魚は学者によって4つの亜科にわけたり、2つの亜科に分けたりされていますが、マリンアクアリウムの世界においては他の亜科と習性などが大きく異なるクマノミ亜科と、そのほかのスズメダイ科魚類の2つに分けられることが多いです。クマノミ亜科の魚も人気の観賞魚ですが、ここではそれ以外のスズメダイの仲間を扱います。

スズメダイの飼育方法

▲魚の大きさや数などに気をつければ小型水槽での飼育も可能

スズメダイの仲間は海水魚の中でも丈夫で飼いやすいといえます。海水魚飼育の基礎さえ覚えておけばごく一部の種をのぞき、容易に飼育することができます。

ただスズメダイの仲間は値段も安価なものが多く、初心者が初めて海水魚を飼育するのに適していると思われがちですが、「価格が安い魚=飼育が容易」というわけではないため注意して下さい。

スズメダイの性格

▲鮮やかな青い色のルリスズメダイ。温和だったらよかったのだが…。

丈夫で飼いやすく、鮮やかな色彩をしていて、しかも安い!

こんなスズメダイの仲間ですがひとつ大きな問題があります。それは「気性の荒い種類が多い」ことです。縄張りをつくって、ほかのスズメダイの仲間や、縄張りに入る魚を追い払います。ルリスズメダイを狭い水槽で多数飼育しても、最後は1匹しか残らないことも多いです。

気性の荒いスズメダイ一覧

スズメダイの仲間でも大きくなるものはとくに気性が荒くなります。幼魚がきれいな色彩のものもおり、水槽に入れたくなりますが、成長したあとのことも考えなければなりません。

ミツボシクロスズメダイ

▲ミツボシクロスズメダイの幼魚

▲ミツボシクロスズメダイの成魚。頭部の白色斑が消えかけている

ミツボシクロスズメダイは黒い体で、体側に白い円形斑があるやや大きくなるスズメダイの仲間です。幼魚のうちは頭部にも白色斑があり、これが和名の由来となっているようです。幼魚のうちはよいのですが成魚は非常に気性が荒く、家庭の水槽では暴君になるおそれがあります。

観賞魚店では非常に安価な値段で販売され、千葉県以南の磯で採集することもできますが、持って帰るのはよく考えてからにしたほうがよいかもしれません。

ヒレナガスズメダイ・クロスズメダイ

▲幼魚はカラフルなのだが成長すると色彩は変わってしまう

ヒレナガスズメダイ、クロスズメダイの仲間は幼魚がカラフルな色彩をしているのでついつい購入してしまいがちですが、成魚は地味な色彩になってしまうだけでなく、かなり気が強いので注意しなければなりません。このほか東南アジアからはクロスダムゼルやデビルダムゼルなど美しい色彩の近縁種が輸入されますが、成魚は褐色や真っ黒になり気が荒く持て余しがちです。

ルリスズメダイ

ルリスズメダイは鮮やかな青い色彩が特徴的ですが、スズメダイの仲間でも気が強い方です。青色が非常に鮮やかで、観賞魚としても人気がありますが、小型の魚との飼育は難しいでしょう。

大型水槽で大型ヤッコやニザダイなどの魚と組み合わせるのには適しています。主に南西諸島に分布しており本州や四国ではほとんどみられません。

シマスズメダイ・イソスズメダイ

▲採集したシマスズメダイ

シマスズメダイ、イソスズメダイは夏から秋にかけて本州から九州の太平洋側でもよくみられる熱帯性スズメダイの仲間です。潮溜まりに見られ子供でも容易に採集でき飼育したくなるのですが、性格が強く、小魚と飼育するのには向いていない面があります。

やはり大型ヤッコなどとの飼育が理想ですが、大型魚を負かすような個体もいますので、やはり持って帰るのはよく考えてからにするべきでしょう。

スズメダイの気性が荒くなって困る。どうすればいい?

スズメダイの仲間は大きくなるにつれて気性が荒くなり、持て余してしまいやすい魚といえます。しかし、飼育していたスズメダイを海に放すということは絶対にしないでください。

スズメダイがほかの魚を捕食したりすることはあまりないのですが、寄生虫がついていたり、病気をもっていたりするなどして、どのような悪影響を及ぼすかわかりません。スズメダイに限らず、飼育魚を放すようなことはしてはいけません。

どうしても飼育することが出来なくなった、という場合は、観賞魚店にひきとってもらうのがベストといえます。

温和なスズメダイ

デバスズメダイ・アオバスズメダイ

▲デバスズメダイの近縁種のアオバスズメダイも「デバスズメ」として売られている

気性の荒さばかりが注目されるスズメダイの仲間ですが、そのなかではデバスズメダイやアオバスズメダイといった種類はおとなしく丈夫なので初心者にもおすすめです。これらの種類が含まれるスズメダイ属の魚は比較的温和なものが多いですが、アマミスズメダイなど大きくなるものもおり注意が必要です。

九州地方ではスズメダイ属の魚を食用にする習慣があります。この属の代表種スズメダイを北部九州では「あぶってかも」とよび、奄美では別の種のスズメダイを「ずーずるひき」と呼んでいて、焼いたりして美味しい魚です。

スズメダイの色彩と模様の変化

▲美しいイチモンスズメダイの幼魚も、成長すると黒っぽく地味に…

スズメダイは成長するにしたがって、色彩や模様が変化する種もいます。ヒレナガスズメダイ属、ソラスズメダイ属、ルリスズメダイ属のスズメダイは、親子で色彩や模様が大きく異なる種がいくつか知られています。

基本的に幼魚は派手で鮮やかな色彩ですが、成長すると黒や褐色になったりするものが多いです。そして成長するにつれて性格もきつくなっていきます。なお、ルリスズメダイ属のなかでもルリスズメダイやシリキルリスズメダイ、スプリンガーズデムワーゼルなど青系の色彩のものは成魚でも鮮やかな青色をしています。

このほかデバスズメダイなどのように、繁殖期に「婚姻色」と呼ばれ派手な色彩になるものもいます。

スズメダイの餌

▲自然の海では藻類やプランクトンを捕食していることが多い

スズメダイは基本的に雑食性です。自然下では藻類を主に捕食するクロソラスズメダイなどの種も飼育下ではさまざまな餌を捕食しています。

海水魚用の配合飼料の中には、ニザダイの仲間やブダイの仲間など、同じく藻類などを好んで食べる魚のために海藻を強化配合した餌も販売されており、そのような餌を与えるのもよいでしょう。

オキアミなども食べますがオキアミの単食は栄養が偏りやすく、水も悪くなるのでおすすめできません。幼魚は1日1~2回ほど、配合飼料をスズメダイの口に入るように手ですりつぶして与えます。成魚は1日1回ほどで問題ありません。

スズメダイの病気

スズメダイは基本的に病気にはかかりにくいものですが、汚い水やろ過がいまいちの水だと病気になってしまうことがあります。丈夫な魚だからと、水質管理に手を抜いてしまってはいけません。

また、スズメダイの仲間同士の混泳では、ケンカして鰭などが若干切れたりする恐れがあります。ひどくなると皮膚もえぐられたりし、そこから病気が発生することもあるため、観察を怠らないようにしましょう。

スズメダイと他の魚との相性

▲水族館の水槽。スズメダイの仲間のオヤビッチャと他魚を一緒に飼育している

先ほども述べたように、気性が荒いものも多く、小魚との混泳が難しかったりします。大型魚がいても物怖じしません。そのような習性をいかして、大型魚の水槽で飼育するとよいでしょう。

ただし大型魚といっても、カエルアンコウやカサゴ、ハタなどと一緒だと捕食される恐れがあります。大型ヤッコの仲間やニザダイ(ハギ)の仲間であれば捕食されることはありませんのでおすすめといえます。

同じくらいの大きさの魚との混泳では、スズメダイの仲間は後から追加するのがおすすめです。スズメダイがいた水槽に新しくほかの魚を追加するときはスズメダイの仲間を捕獲し、ほかの魚がなれるまで隔離ケースのなかで飼育しておくとよいでしょう。

スズメダイとサンゴや無脊椎動物との相性

▲小型のエビはスズメダイに捕食される恐れもあるので注意

スズメダイはサンゴに対しては無害な種類がほとんどですが、西太平洋からスリランカに生息するアツクチスズメダイという種は、サンゴのポリプを食べてしまう恐れがあるので注意します。

またルリスズメダイの仲間はサンゴを食べてしまうことはないのですが、砂を掘ることもあり、サンゴに砂がかからないように注意する必要があります。

甲殻類は種類によっては捕食されてしまう恐れがありますが、スカンクシュリンプやホワイトソックス、ヤドカリの仲間は大丈夫であることが多いです。逆にオトヒメエビやイセエビの仲間は小魚を捕食してしまうことがあるので注意が必要です。

ミツボシクロスズメダイの幼魚はイソギンチャクの合間で見ることができます。クマノミと同じく、肉食性の魚から身をまもっているようです。ただしイソギンチャクに依存しているというわけではないようで、ウニの仲間の隙間などでも見ることが出来ます。

イソギンチャクは飼育が難しいため、そうした方にはアクセサリーの人工イソギンチャクでも代用できます。なお入る保証はありません。

スズメダイ科魚類の一覧

スズメダイ科魚類は、魚類学者によってはクマノミ亜科とスズメダイ亜科の2亜科、クマノミ亜科、スズメダイ亜科、ハナダイダマシ亜科の3亜科、さらに上記の3亜科に加えスズメダイ亜科を2つの亜科にわけ、計4つの亜科に分けることがあります。ここでは、クマノミ亜科を除くスズメダイの仲間をご紹介します。

ハナダイダマシ属 Lepidozygus

1属1種の小さなグループです。スズメダイの仲間としてはかなり低い体高が特徴です。体色は派手ではないのですがグリーン系でよく見たら美しい種といえます。インド-中央太平洋に分布し、日本では宮古諸島、八重山諸島に分布します。動物プランクトンを中心とした食性です。本種はスズメダイと同じ亜科に含まれる場合も、別の亜科とされる場合もあります。

主な種(★がついているのは日本産種)

★ハナダイダマシ Lepidozygus tapeinosoma (Bleeker, 1856)

スズメダイ属 Chromis

インド-中央太平洋を中心に、東太平洋や地中海など、世界中の暖かい海に広く分布する仲間です。種類も100種類以上が知られる大所帯です。性格は(スズメダイ科としては)温和なものが多く、小型種を群れで飼育することもできます。初心者向けの魚としてすすめられることが多いデバスズメダイもこのスズメダイ属の魚です。

主な種(★がついているものは日本産種)

★スズメダイ Chromis notatus (Temminck and Schlegel, 1843)

★クロオビスズメダイ C. retrofasciatus Weber, 1913

★ササスズメダイ C. lepidolepis Bleeker, 1877

★タイワンスズメダイ C. elerae Fowler and Bean, 1928

★マツバスズメダイ Chromis fumeus (Tanaka, 1917)

★ヒメスズメダイ C. vanderbilti (Fowler, 1941)

★コビトスズメダイ C. acares Randall and Swerdloff, 1973

★ヒレグロスズメダイ C. atripes Fowler and Bean, 1928

★アンボンスズメダイ C. amboinensis (Bleeker, 1873)

★マルスズメダイ C. ovatiformes Fowler, 1946

★キホシスズメダイ C. yamakawai Iwatsubo and Motomura, 2013

★カレハスズメダイ C. agilis Smith, 1960

★ニセマツバスズメダイ  C. sp.

★トウカイスズメダイ  C. mirationis Tanaka, 1917

★オビトウカイスズメダイ  C. okamurai Yamakawa and Randall, 1989

★シコクスズメダイ  C. margaritifer Fowler, 1946

★オナガスズメダイ  C. alleni Randall, Ida and Moyer, 1981

★デルタスズメダイ  C. delta Randall, 1988

★アマミスズメダイ  C. chrysurus (Bliss, 1883)

★フカミスズメダイ  C. leucurus Gilbert, 1905

★アルファスズメダイ  C. alpha Randall, 1988

★リュウセイスズメダイ  C. onumai Senou and Kudo, 2007

★シロボシスズメダイ  C. albomaculata Kamohara, 1960

★ヒマワリスズメダイ  C. xouthos Allen and Erdmann, 2005

★コガネスズメダイ  C. albicauda Allen and Erdmann, 2009

★タンポポスズメダイ  C. analis (Cuvier, 1830)

★カブラヤスズメダイ  C. ternatensis (Bleeker, 1856)

デバスズメダイ  C. viridis (Cuvier, 1830)

★アオバスズメダイ  C. atripectoralis Welander and Schultz, 1951

★タソガレスズメダイ C. xanthochirus (Bleeker, 1851)

★タカサゴスズメダイ  C. weberi Fowler and Bean, 1928

★モンスズメダイ  C. xanthurus (Bleeker, 1854)

★カンザシスズメダイ  C. anadema Motomura, Nishiyama and Chiba, 2017

★ヒスイスズメダイ  C. earina Pyle, Earle and Greene, 2008

★ナノハナスズメダイ C. katoi Iwatsubo and Motomura, 2018

C. abrupta Randall, 2001

ディープシークロミス C.abyssicola Allen and Randall, 1985

ディープブルークロミス C. abyssus Pyle, Earle and Greene, 2008

オーバルダムゼルフィッシュ C. alta Greenfield and Woods, 1980

アテナクロミス C. athena Allen and Erdmann, 2008

シザーテールダムゼルフィッシュ C. atrilobata Gill, 1862

グレイクロミス C. axillaris (Bennett, 1831)

C. bami Randall and McCosker, 1992

ショートスナウトクロミス C. brevirostris Pyle, Earle and Greene, 2008

カデナットクロミス C. cadenati Whitley, 1951

ブルーアクシルクロミス C. caudalis Randall, 1988

ダムゼルフィッシュ C. chromis (Linnaeus, 1758)

グリーンプラー C. cinerascens (Cuvier, 1830)

ゴールドリムクロミス C. circumaurea Pyle, Earle and Greene, 2008

バルパライソクロミス C. crusma (Valenciennes, 1833)

ブルークロミス C. cyanea (Poey, 1860)

ブルースポッテッドクロミス C. dasygenys (Fowler, 1935)

デグルイズクロミス C. degruyi Pyle, Earle and Greene, 2008

チョコレートディップクロミス C. dimidiata (Klunzinger, 1871)

デムワーゼル C. dispilus Griffin, 1923

バーボンクロミス C. durvillei Quéro, Spitz and Vayne, 2010

イエローテールリーフフィッシュ C. enchrysura Jordan and Gilbert, 1882

C. fatuhivae Randall, 2001

ツートーンクロミス C. fieldi Randall and DiBattista, 2013

C. flavapicis Randall, 2001

アラビアンクロミス C. flavaxilla Randall, 1994

コバルトクロミス C. flavicauda (Günther, 1880)

マラヤンクロミス C. flavipectoralis Randall, 1988

ハワイアンバイカラークロミス C. hanui Randall and Swerdloff, 1973

C. howsoni Allen and Erdmann, 2014

ブラウンプラー C. hypsilepis (Günther, 1867)

キオスズメダイ C. insolata (Cuvier, 1830)

ペルビアンクロミス C. intercrusma Evermann and Radcliffe, 1917

ハーフアンドハーフクロミス C. iomelas Jordan and Seale, 1906

C. jubauna Moura, 1995

C. kennensis Whitley, 1964

ブラックヘデッドクロミス C. klunzingeri Whitley, 1929

アゾレスクロミス C. limbata (Valenciennes, 1833)

リンボウズダムゼルフィッシュ C. limbaughi Greenfield and Woods, 1980

ラインドクロミス C. lineata Fowler and Bean, 1928

ラボックスクロミス C. lubbocki Edwards, 1986

C. meridiana Greenfield and Woods, 1980

モノクロームクロミス C. monochroma Allen and Randall, 2004

ブラウンクロミス C. multilineata (Guichenot, 1853)

ケンヤンクロミス C. nigroanalis Randall, 1988

ブラックテールクロミス C. nigrura Smith, 1960

バリアリーフクロミス C. nitida (Whitley, 1928)

ダブルバークロミス C. opercularis (Günther, 1867)

ハワイアンクロミス C. ovalis (Steindachner, 1900)

C. pamae Randall and McCosker, 1992

ダスキーテールクロミス C. pelloura Randall and Allen, 1982

ペンバクロミス C. pembae Smith,

C. planesi Lecchini and Williams, 2004

ブラックスミス C. punctipinnis (Cooper, 1863)

プラクロミス C. pura Allen and Randall, 2004

ランドールズクロミス C. randalli Greenfield and Hensley, 1970

セントヘレナクロミス C. sanctaehelenae Edwards, 1987

フィリピンクロミス C. scotochiloptera Fowler, 1918

パープルリーフフィッシュ C. scotti Emery, 1968

ストラーセーカーズクロミスC. struhsakeri Randall and Swerdloff, 1973

テルナテクロミス C. ternatensis (Bleeker, 1856)

トリスポットクロミス C. trialpha Allen and Randall, 1980

ユニパクロミス C. unipa Allen and Erdmann, 2009

スリースポットクロミス C. verater Jordan and Metz, 1912

ウェストオーストラリアンクロミス C. westaustralis Allen, 1976

ウッズクロミス C. woodsi Bruner and Arnam, 1979

イエローフィンクロミス C. xanthopterygia Randall and McCarthy, 1988

バフクロミス C. xutha Randall, 1988

ミスジリュウキュウスズメダイ属 Dascyllus

インド-中央太平洋に10種が知られ、日本には4種が分布しています。非常に飼育しやすく、ルリスズメダイ属とならび、どこの海水魚専門店でも見ることができます。しかしながらミツボシクロスズメダイやミスジリュウキュウスズメダイなどかなり性格がきついものが多く混泳には向いていません。なおミツボシクロスズメダイはクマノミほどではありませんがイソギンチャクと一緒にいることが多いです。

主な種(★がついているものは日本産種)

ミスジリュウキュウスズメダイ D. aruanus (Linnaeus, 1758)

ミツボシクロスズメダイ D. trimaculatus (Rüppell, 1829)

★フタスジリュウキュウスズメダイ D. reticulatus (Richardson, 1846)

★ヨスジリュウキュウスズメダイ D. melanurus Bleeker, 1854

ハワイアンダシルス D. albisella Gill, 1862

ゴールデンドミノ D. auripinnis Randall and Randall, 2001

クラウディダシルス D. carneus Fischer, 1885

イエローテールダシルス D. flavicaudus Randall and Allen, 1977

マージネートダシルス D. marginatus (Rüppell, 1829)

ストラスブルグダシルス D. strasburgi Klausewitz, 1960

スジスズメダイ属 Teixeirichthys

スジスズメダイのみの1属1種が知られています。インド-西太平洋(紅海を含む)に広く分布し、日本では1962年に高知県で魚市場で初めて発見されましたが個体数は少なく珍しいといえます。観賞魚としての流通があるかどうかは不明です。

主な種(★がついているものは日本産種)

★スジスズメダイ Teixeirichthys jordani (Rutter, 1897)

オキナワスズメダイ属 Pomachromis

4種類が知られています。日本には八丈島以南にオキナワスズメダイ1種のみが分布しています。たまに観賞魚として販売されていますが、数は多くありません。

主な種(★がついているものは日本産種)

★オキナワスズメダイ Pomachromis richardsoni (Snyder, 1909)

スレンダーリーフダムゼル P. exilis (Allen and Emery, 1973)

タヒチアンリーフダムゼル P. fuscidorsalis Allen and Randall, 1974

グアムダムゼル P. guamensis Allen and Larson, 1975

オキスズメダイ属 Pristotis

インド-西太平洋(紅海含む)から2種類が知られているだけの小さなグループです。日本にはオキスズメダイのみが分布しています。

観賞魚としてはほとんど出回りませんが2017年10月に愛知県の観賞魚店リミックス名古屋インター店で販売された実績があるようです。ただし、飼育方法の詳細は不明です。なお、従来オキスズメダイに使用されたPristotis jerdoni (Day, 1873)という学名はP. obtusirostrisの異名とされています。

主な種(★がついているものは日本産種)

★オキスズメダイ Pristotis obtusirostris (Günther, 1862)

ブルードテッドダムゼル P. cyanostigma Rüppell, 1838

イシガキスズメダイ属 Plectroglyphidodon

インド―中央太平洋域に生息するスズメダイの仲間で、10種類が知られています。うち日本には6種が知られています。サンゴ礁域の浅瀬、とくに水深1mほどの浅瀬やタイドプールに生息していることが多く、クロソラスズメダイと似ているところがあります。

観賞魚としてはあまり多くは入ってきませんが、大きくなると性格はきつくなりますので、混泳は要注意といえます。

主な種(★がついているものは日本産種)

★イシガキスズメダイ Plectroglyphidodon dickii (Liénard, 1839)

★ルリメイシガキスズメダイ P. johnstonianus Fowler and Ball, 1924

★イワサキスズメダイ P. imparipennis (Vaillant and Sauvage, 1875)

★ハクセンスズメダイ P. leucozonus (Bleeker, 1859)

★ルリホシスズメダイ P. lacrymatus (Quoy and Gaimard, 1825)

★フェニックススズメダイ P. phoenixensis (Schultz, 1943)

イエローベリーダムゼル P. flaviventris Allen and Randall, 1974

モーリシアンダムゼル P. randalli Allen, 1991

マルケサンダムゼル P. sagmarius Randall and Earle, 1999

ロックダムゼル P. sindonis (Jordan and Evermann, 1903)

オヤビッチャ属 Abudefduf

インド-中央太平洋のほか、東太平洋や大西洋にも分布する仲間です。ほとんどの種には体側に横帯が入るのが特徴です。日本には7種が知られ、多くの種は夏から秋にかけ南日本太平洋岸の磯で採集することができます。性格はきつめのものが多く、とくにシマスズメダイやシチセンスズメダイなど大きくなるとかなり気が強くなります。大きいものは塩焼などにして美味です。

主な種(★がついているものは日本産種)

オヤビッチャ Abudefduf vaigiensis (Quoy and Gaimard, 1825)

★シリテンスズメダイ A. caudobimaculatus Okada and Ikeda, 1939

★ロクセンスズメダイ A. sexfasciatus (Lacepède, 1801)

★シマスズメダイ A. sordidus (Forsskål, 1775)

★シチセンスズメダイ A. septemfasciatus (Cuvier, 1830)

★ローレンツスズメダイ A. lorenzi Hensley and Allen, 1977

★テンジクスズメダイ A. bengalensis (Bloch, 1787)

★イソスズメダイ A. notatus (Day, 1870)

グリーンダムゼルフィッシュ A. abdominalis (Quoy and Gaimard, 1825)

ダスキーサージェント A. concolor (Gill, 1862)

マルケサスサージェント A. conformis Randall and Earle, 1999

メキシカンナイトサージェント A. declivifrons (Gill, 1862)

アフリカンサージェント A. hoefleri (Steindachner, 1881)

カナリーダムゼル A. luridus (Cuvier, 1830)

パーリーサージェント A. margariteus (Cuvier, 1830)

ナタールサージェント A. natalensis Hensley and Randall, 1983

サージェントメジャー A. saxatilis (Linnaeus, 1758)

フォルスアイサージェント A. sparoides (Quoy and Gaimard, 1825)

ナイトサージェント A. taurus (Müller and Troschel, 1848

パナミックサージェントメジャー A. troschelii (Gill, 1862)

ウィットレイズサージェント A. whitleyi Allen and Robertson, 1974

スズメダイモドキ属 Hemiglyphidodon

1属1種のスズメダイモドキのみが知られます。ほかのスズメダイの仲間と比べて鰓耙(さいは)の数が圧倒的に多いのが特徴です。幼魚は灰色と黄色のツートーンカラーで、頭部に青い線や青い斑点が多数散らばりますが成長すると地味な灰褐色になってしまいます。また、性格も同様に…。分布域は東インド洋―西太平洋で、日本でも琉球列島に分布しています。

なお、英語名は「ラグーンダムゼル」といいますが、この名称で販売されているものはルリスズメダイ属のChrysiptera oxycephalaであることが多いように思われます。

主な種(★がついているものは日本産種)

★スズメダイモドキ Hemiglyphidodon plagiometopon (Bleeker, 1852)

ルリスズメダイ属 Chrysiptera

インド-中央太平洋、イースター島のサンゴ礁域に生息し、日本には10種が分布します。ルリスズメダイのような鮮やかなブルーの色が特徴的な種、逆に黄色っぽい種、幼魚はカラフルだが成長すると真っ黒になる種など色々います。どこの海水魚専門店でも販売されており、初心者向けとされることが多いのですが、ほとんどの種は性格がきつく混泳は難しいので注意が必要です。

ローランズデムワーゼルやタルボットデムワーゼル、ルリスズメダイなどは地域によって色彩に若干の変異がありますが、シリキルリスズメダイなどは近年いくつかの種に分けられるなどしており、これらの魚の変異も将来的には別種とされる可能性があります。

主な種(★がついているものは日本産種)

ルリスズメダイ Chrysiptera cyanea (Quoy and Gaimard, 1825)

シリキルリスズメダイ C. parasema (Fowler, 1918)

★セナキルリスズメダイ C. starcki (Allen, 1973)

★アオスジスズメダイ C. caeruleolineata (Allen, 1973)

★レモンスズメダイ C. rex (Snyder, 1909)

★イチモンスズメダイ C. unimaculata (Cuvier, 1830)

★ミヤコキセンスズメダイ C. brownriggii (Bennett, 1828)

★スジブチスズメダイ C. biocellata (Quoy and Gaimard, 1825)

ネズスズメダイ C. glauca (Cuvier, 1830)

★ミスジスズメダイ C. tricincta (Allen and Randall, 1974)

C. albata Allen and Bailey, 2002

フットボーラーデムワーゼル C. annulata (Peters, 1855)

アーナスダムゼルフィッシュ C. arnazae Allen, Erdmann and Barber, 2010

ブリーカーズダムゼル C. bleekeri (Fowler and Bean, 1928)

バーツダムゼル C. burtjonesi Allen, Erdmann and Cahyani, 2017

グレイバックダムゼル C. caesifrons Allen, Erdmann and Kurniasih, 2015

C. chrysocephala Manica, Pilcher and Oakley, 2002

メラネシアンブルーデビル C. cymatilis Allen, 1999

エレンズダムゼル C. ellenae  Allen, Erdmann and Cahyani, 2015

イエローフィンダムゼル C. flavipinnis (Allen and Robertson, 1974)

カナリーデムワーゼル C. galba (Allen and Randall, 1974)

ギチダムゼル C. giti Allen and Erdmann, 2008

アズーレデムワーゼル C. hemicyanea (Weber, 1913)

クーターズダムゼルフィッシュ C. kuiteri Allen and Rajasuriya, 1995

モーリンズダムゼルフィッシュ C. maurineae Allen, Erdmann and Cahyani, 2015

ブラックダムゼルフィッシュ C. niger (Allen, 1975)

サザンデムワーゼル C. notialis (Allen, 1975)

ブルースポッテッドデムワーゼル C. oxycephala (Bleeker, 1877)

パプアンダムゼル C. papuensis Allen, Erdmann and Cahyani, 2015

プライスデムワーゼル C. pricei Allen and Adrim, 1992

イースターダムゼルフィッシュ C. rapanui (Greenfield and Hensley, 1970)

ローランズデムワーゼル C. rollandi (Whitley, 1961)

シェイラダムゼルフィッシュ C. sheila Randall, 1994

シンクレイヤーズデムワーゼル C. sinclairi Allen, 1987

スプリンガーズデムワーゼル C. springeri (Allen and Lubbock, 1976)

タルボッツデムワーゼル C. talboti (Allen, 1975)

サウスシーズデビル C. taupou (Jordan and Seale, 1906)

トレイシーズデムワーゼル C. traceyi (Woods and Schultz, 1960)

クラカオスズメダイ属 Amblyglyphidodon

やや体高が高いスズメダイの仲間です。インド-中央太平洋のサンゴ礁域から11種が知られており、そのうち日本には4種が分布しています。最近はヤマブキスズメダイやクラカオスズメダイなどの種類が観賞魚店でも見られるようになりました。性格はルリスズメダイなどと比べて比較的温和ではありますが、それでも大きいものは気が強めなので注意が必要です。大きくなるものは食用となり美味です。

なお、この属の魚は大西洋には分布していません。クラカオスズメダイのタイプ産地はカリブ海のクラカオ(キュラソー)とされていますが、これは誤まりである可能性が高いです。

主な種(★がついているのは日本産種)

★クラカオスズメダイ Amblyglyphidodon curacao (Bloch, 1787)

★ニセクラカオスズメダイ A. ternatensis (Bleeker, 1853)

★ヤマブキスズメダイ A. aureus (Cuvier, 1830)

★ナミスズメダイ A. leucogaster (Bleeker, 1847)

バツナスダムゼルフィッシュ A. batunai Allen, 1995

イエローフィンダムゼル A. flavilatus Allen and Randall, 1980

センデラワシダムゼルフィッシュ A. flavopurpureus Allen, Erdmann and Drew, 2012

モルディブダムゼルフィッシュ A. indicus Allen and Randall, 2002

A. melanopterus Allen and Randall, 2002

オービキュラーダムゼル A. orbicularis (Hombron and Jacquinot, 1853)

シロロナダムゼルフィッシュ A. silolona Allen, Erdmann and Drew, 2012

ヒレナガスズメダイ属 Neoglyphidodon

インド-西太平洋のサンゴ礁域に生息し9種が知られています。うち日本には2種が分布します。

一般的に販売されているのはクロスズメダイ、ヒレナガスズメダイ、ブルーストリークダムゼル(別名デビルダムゼル)などで、販売されているものはほとんどすべてが幼魚です。この属の魚はどの種も幼魚が美しいのですが成長すると黒や茶色くなってしまい、それに伴い性格もかなりきつくなるので飼育する前にはよく考える必要があります。単独飼育であれば極めて飼育しやすい魚たちです。

主な種(★がついているものは日本産種)

★ヒレナガスズメダイ Neoglyphidodon nigroris (Cuvier, 1830)

★クロスズメダイ N. melas (Cuvier, 1830)

オセレイテッドダムゼル N. bonang (Bleeker, 1852)

カールソンズダムゼル N. carlsoni (Allen, 1975)

クロスダムゼル N. crossi Allen, 1991

イースタンバーヘッドダムゼル N. mitratus Allen and Erdmann, 2012

ブルーストリークダムゼル N. oxyodon (Bleeker, 1858)

マルチスパインドダムゼルフィッシュ N. polyacanthus (Ogilby, 1889)

バーヘッドダムゼル N. thoracotaeniatus (Fowler and Bean, 1928)

アツクチスズメダイ属 Cheiloprion

インド-西太平洋にすみ、日本では奄美大島以南に分布するアツクチスズメダイのみが知られています。分厚い唇をもち、ほかのスズメダイの仲間と容易に見分けられます。食性もほかのスズメダイとはことなり、ミドリイシ属のサンゴのポリプを好んで食べるため、サンゴ水槽での飼育には全く適していません。幼魚は真っ黒で幼魚の眼の上下に青色の細い線が入ります。

主な種(★がついているものは日本産種)

★アツクチスズメダイ Cheiloprion labiatus (Day, 1877)

ダンダラスズメダイ属 Dischistodus

7種類が知られ、うち日本産は2種です。分布域はほかの多くのスズメダイ同様インド-西太平洋域ではありますが、分布域は他のスズメダイの仲間と比べて狭いです。幼魚はかわいいのですが、大きくなる種が多く成長するにつれて性格は荒くなりますので注意が必要です。

主な種(★がついているものは日本産種)

ダンダラスズメダイ Dischistodus prosopotaenia (Bleeker, 1852)

セグロスズメダイ D. melanotus (Bleeker, 1858)

ホワイトスポットダムゼル D. chrysopoecilus (Schlegel and Müller, 1839)

バンデッドダムゼルフィッシュ D. darwiniensis (Whitley, 1928)

バンデッドダムゼル D. fasciatus (Cuvier, 1830)

ホワイトダムゼル D. perspicillatus (Cuvier, 1830)

モナークダムゼル D. pseudochrysopoecilus (Allen and Robertson, 1974)

リボンスズメダイ属 Neopomacentrus

インド―太平洋に分布するスズメダイの仲間です。スズメダイの仲間では珍しく、河川の汽水域に生息するものが含まれています。世界から16種が知られ、日本には5種が分布しています。観賞魚店ではあまり多くみられませんが、琉球列島では汽水域や内湾に群れでいるのを採集することもできます。

主な種(★がついているものは日本産種)

★リボンスズメダイ Neopomacentrus taeniurus (Bleeker, 1856)

★スミレスズメダイ N. violascens (Bleeker, 1848)

★ビオラリボンスズメダイ N. azysron (Bleeker, 1877)

★クロリボンスズメダイ N. cyanomos (Bleeker, 1856)

★ヤノリボンスズメダイ N. anabatoides (Bleeker, 1847)

スィートウォーターデムワーゼル N. aquadulcis Jenkins and Allen, 2002

チャイニーズデムワーゼル N. bankieri (Richardson, 1846)

バイオレットダムゼル N. fallax (Peters, 1855)

ブラウンデムワーゼル N. filamentosus (Macleay, 1882)

アフリカンデムワーゼル N. fuliginosus (Smith, 1960)

メタリックデムワーゼル N. metallicus (Jordan and Seale, 1906)

マイリーズデムワーゼル N. miryae Dor and Allen, 1977

コーラルデムワーゼル N. nemurus (Bleeker, 1857)

アラビアンデムワーゼル N. sindensis (Day, 1873)

ツインデムワーゼル N. sororius Randall and Allen, 2005

レッドシーデムワーゼル N. xanthurus Allen and Randall, 1980

ソラスズメダイ属 Pomacentrus

インド-太平洋のサンゴ礁域に76種類が生息し、日本には15種類が知られていますが、このほか和名も学名もないものが少なくとも3種知られています。なお、大西洋には分布しません。幼魚期は美しいものが多いのですが、成長すると地味に変貌してしまう種も多いです。飼育する前に、魚種についての情報を調べておきましょう。また、成長した個体は時に同定が困難になることもあります。ネッタイスズメダイなどは結構性格がきつめなので注意が必要です。

主な種(★がついているものは日本産種)

ソラスズメダイ Pomacentrus coelestis Jordan and Starks, 1901

★フィリピンスズメダイ P. philippinus Evermann and Seale, 1907

★アサドスズメダイ P. lepidogenys Fowler and Bean, 1928

★オジロスズメダイ P. chrysurus Cuvier, 1830

★メガネスズメダイ P. bankanensis Bleeker, 1853

★クロメガネスズメダイ P. vaiuli Jordan and Seale, 1906

★ニセモンツキスズメダイ P. nigromarginatus Allen, 1973

★モンツキスズメダイ P. alexanderae Evermann and Seale, 1907

★クジャクスズメダイ P. pavo (Bloch, 1787)

★ナガサキスズメダイ P. nagasakiensis Tanaka, 1917

★スミゾメスズメダイ P. taeniometopon Bleeker, 1852

★オリオンスズメダイ P. tripunctatus Cuvier, 1830

★ネッタイスズメダイ P. moluccensis Bleeker, 1853

★ニセネッタイスズメダイ P. amboinensis Bleeker, 1868

★ミナミイソスズメダイ P. sp.

オブスカーダムゼル P. adelus Allen, 1991

クレオールダムゼル P. agassizii Bliss, 1883

ホワイトアクシルダムゼル P. albiaxillaris Allen, Erdmann and Pertiwi, 2017

ホワイトフィンダムゼル P. albicaudatus Baschieri-Salvadori, 1955

ホワイトスポットダムゼル P. albimaculus Allen, 1975

アレンズダムゼル P. alleni Burgess, 1981

ダークダムゼル P. aquilus Allen and Randall, 1980

アラビアンダムゼル P. arabicus Allen, 1991

ブレスレットダムゼルフィッシュ P. armillatus Allen, 1993

P. atriaxillaris Allen, 2002

イエローヘッドダムゼルフィッシュ P. aurifrons Allen, 2004

ゴールドベリーダムゼル P. auriventris Allen, 1991

オーストラリアンダムゼル P. australis Allen and Robertson, 1974

ブルースポッテッドダムゼル P. azuremaculatus Allen, 1991

ベンシュダムゼル P. baenschi Allen, 1991

ビンタンダムゼルフィッシュ P. bintanensis Allen, 1999

P. bipunctatus Allen and Randall, 2004

チャコールダムゼル P. brachialis Cuvier, 1830

バローズダムゼル P. burroughi Fowler, 1918

P. caeruleopunctatus Allen, 2002

カールレアンダムゼル P. caeruleus Quoy and Gaimard, 1825

P. callainus Randall, 2002

P. cheraphilus Allen, Erdmann and Hilomen, 2011

コリンズダムゼル P. colini Allen, 1991

ウェッジスポットダムゼル P. cuneatus Allen, 1991

アウターリーフダムゼル P. emarginatus Cuvier, 1829

ファクファクダムゼルフィッシュ P. fakfakensis Allen and Erdmann, 2009

イエローアクシルダムゼルフィッシュ P. flavoaxillaris Allen, Erdmann and Pertiwi, 2017

サバダムゼル P. geminospilus Allen, 1993

ブルースポットダムゼル P. grammorhynchus Fowler, 1918

イミテーターダムゼル P. imitator (Whitley, 1964)

インディアンダムゼル P. indicus Allen, 1991

ジャバダムゼル P. javanicus Allen, 1991

コモドダムゼルフィッシュ P. komodoensis Allen, 1999

スレンダーダムゼル P. leptus Allen and Randall, 1980

マッディダムゼル P. limosus Allen, 1992

スモーキーダムゼル P. littoralis Cuvier, 1830

ブラックフィンダムゼルフィッシュ P. magniseptus Allen, Erdmann and Pertiwi, 2017

インドネシアンダムゼル P. melanochir Bleeker, 1877

P. microspilus Allen and Randall, 2005

ミラーズダムゼル P. milleri Taylor, 1964

ブラックレイダムゼル P. nigriradiatus Allen, Erdmann and Pertiwi, 2017

ゴールドバックダムゼル P. nigromanus Weber, 1913

ブラウンダムゼル P. opisthostigma Fowler, 1918

ブラックリップダムゼル P. pikei Bliss, 1883

タイダムゼル P. polyspinus Allen, 1991

コロンボダムゼル P. proteus Allen, 1991

レイズダムゼル P. reidi Fowler and Bean, 1928

P. rodriguesensis Allen and Wright, 2003

サクソノダムゼル P. saksonoi Allen, 1995

シミラーダムゼル P. similis Allen, 1991

ブルーバックダムゼル P. simsiang Bleeker, 1856

スミスダムゼル P. smithi Fowler and Bean, 1928

P. spilotoceps Randall, 2002

ブラックスポットダムゼル P. stigma Fowler and Bean, 1928

サルファーダムゼル P. sulfureus Klunzinger, 1871

ペールテールダムゼル P. trichrourus Günther, 1867

スリーラインダムゼル P. trilineatus Cuvier, 1830

ワーズダムゼル P. wardi Whitley, 1927

イエローブレステッドダムゼル P. xanthosternus Allen, 1991

マジュロダムゼル P. yoshii Allen and Randall, 2004

※ここで紹介した魚種のほか、日本には少なくとも3種の未記載種が知られている。

クロソラスズメダイ属 Stegastes

インド-太平洋、大西洋に分布するスズメダイの仲間です。幼魚はきれいな色彩をしたものが多いですが、成長するとほとんどの種が黒っぽくなってしまいます。藻類食性で、餌となる藻類を守るため縄張りに入った魚を追い払う習性を有するものもいます。このような習性からもわかるように性格はかなりきつくほかの魚を入れにくいものです。本種だけを飼育するというのであれば飼育は極めて容易ですが、幼魚は若干デリケートなところがあります。

主な種(★がついているものは日本産種)

★クロソラスズメダイ Stegastes nigricans (Lacepède, 1802)

★アイスズメダイ S. obreptus (Whitley, 1948)

★フチドリスズメダイ S. fasciolatus (Ogilby, 1889)

★キオビスズメダイ S. albifasciatus (Schlegel and Müller, 1839)

★ハナナガスズメダイ S. punctatus (Quoy and Gaimard, 1825)

★セダカスズメダイ S. altus (Okada and Ikeda, 1937)

★ヨロンスズメダイ S. insularis Allen and Emery, 1985

アカプルコメジャー S. acapulcoensis (Fowler, 1944)

ダスキーダムゼルフィッシュ S. adustus (Troschel, 1865)

オーストラリアングレゴリー S. apicalis (De Vis, 1885)

アイランドメジャー S. arcifrons (Heller and Snodgrass, 1903)

ゴールデングレゴリー S. aureus (Fowler, 1927)

ボールドウィンメジャー S. baldwini Allen and Woods, 1980

サザンホワイトフィンメジャー S. beebei (Nichols, 1924)

ロングフィンダムゼルフィッシュ S. diencaeus (Jordan and Rutter, 1897)

エメリーズグレゴリー S. emeryi (Allen and Randall, 1974)

ビューブランメル S. flavilatus (Gill, 1862)

ブラジリアンダムゼル S. fuscus (Cuvier, 1830)

コーラルシーグレゴリー S. gascoynei (Whitley, 1964)

カーボヴェルデグレゴリー S. imbricatus Jenyns, 1840

ホワイトテールメジャー S. leucorus (Gilbert, 1892)

ビューグレゴリー S. leucostictus (Müller and Troschel, 1848)

エボニーグレゴリー S. limbatus (Cuvier, 1830)

S. lividus (Forster, 1801)

S. lubbocki Allen and Smith, 1992

フレッシュウォーターグレゴリー S. otophorus (Poey, 1860)

バイカラーダムゼルフィッシュ S. partitus (Poey, 1868)

モーリシアングレゴリー S. pelicieri Allen and Emery, 1985

イエローリップダムゼルフィッシュ S. pictus (Castelnau, 1855)

スリースポットダムゼルフィッシュ S. planifrons (Cuvier, 1830)

コルテスダムゼルフィッシュ S. rectifraenum (Gill, 1862)

クラリオンメジャー S. redemptus (Heller and Snodgrass, 1903

ロカスグレゴリー S. rocasensis (Emery, 1972)

S. sanctaehelenae (Sauvage, 1879)

セントポールグレゴリー S. sanctipauli Lubbock and Edwards, 1981

S. uenfi Novelli, Nunan and Lima, 2000

ココアダムゼルフィッシュ S. variabilis (Castelnau, 1855)

S. xanthurus (Poey, 1860)

Acanthochromis

スパイニークロミス1種のみが知られています。子育てをするスズメダイとして有名で、小さいうちは灰色の体に、側線に沿ってオレンジ、または黄色の線が入ります。しかしこのように美しいのは幼魚だけで、成長すると地味な姿になってしまいます。日本には生息していませんがフィリピンなどから入るため安価です。

主な種

スパイニークロミス Acanthochromis polyacanthus (Bleeker, 1855)

Altrichthys

西太平洋のフィリピン周辺に生息するスズメダイの仲間で3種が知られています。

主な種

Altrichthys alelia Bernardi, Longo and Quiros, 2017

アズールダムゼル A. azurelineatus (Fowler and Bean, 1928)

ガーディアンダムゼルフィッシュ A. curatus Allen, 1999

Amblypomacentrus

インド-西太平洋の沿岸から3種が知られています。白と黒という色彩で、ミスジリュウキュウスズメダイほどではありませんが観賞魚として輸入されて販売されています。

主な種

ブラックバンデッドデムワーゼル Amblypomacentrus breviceps (Schlegel and Müller, 1839)

バンガイダムゼルフィッシュ A. clarus Allen and Adrim, 2000

A. vietnamicus Prokofiev, 2004

Azurina

東太平洋固有の属で2種類が知られていますが、このうちAzurina eupalamaは1982―83年のエルニーニョの後確認されておらず、絶滅した可能性があります。見た目はスズメダイ属の魚のように見えますが、かなり細長い形をしています。

主な種

ガラパゴスダムゼル Azurina eupalama Heller and Snodgrass, 1903 (絶滅した可能性もある)

スワローダムゼル A. hirundo Jordan and McGregor, 1898

Hypsypops

 

▲ガリバルディ

東太平洋固有の属です。全長30cm近くになる大型種、ガリバルディのみが知られています。幼魚はオレンジ色で青い斑点がありますが、成長すると青い斑点が消えてオレンジ一色になります。入荷量は少なく、スズメダイの仲間としてはかなり高価です。また高水温には弱いので注意が必要です。

主な種

ガリバルディ Hypsypops rubicundus (Girard, 1854)

Microspathodon

大西洋に2種、太平洋に2種が分布します。スズメダイの仲間としては大型種で、全長30cmに達するものもいます。輸入量は少なく、購入する機会も少ないといえます。西大西洋に生息するイエローテールダムゼルフィッシュは英語名ジュエルフィッシュともよばれ、青い斑点が体に散らばる美しい魚なのですが、成長すると地味に変貌してしまいます。そして成長に伴い性格も悪くなるので気をつけましょう。

主な種

バンプヘッドダムゼル Microspathodon bairdii (Gill, 1862)

イエローテールダムゼルフィッシュ M. chrysurus (Cuvier, 1830)

ジャイアントダムゼルフィッシュ M. dorsalis (Gill, 1862)

ギニアンダムゼルフィッシュ M. frontatus Emery, 1970

Nexilosus

南米西海岸に生息する1種のみが知られています。茶褐色の地色に黄色い横帯が入り、まるでオキナメジナのようです。岩礁域にすむ雑食性のスズメダイです。日本に過去輸入されたことがあるかは不明です。

主な種

コキートサージェント Nexilosus latifrons (Tschudi, 1846)

Parma

オーストラリア、ニュージーランド、およびその周辺の島嶼に生息するスズメダイの仲間です。大堡礁グレートバリアリーフに生息する種もいますが、概ね温帯域に多く生息します。

日本にもごくわずかではありますが輸入されたことがあります。強健な種と思われますが、水温はやや低めに抑えたほうがよいかもしれません。また幼魚は美しい色彩なのですが、成長すると褐色の地味な色彩に変貌してしまうので注意が必要です。

主な種

ブラックスケイリーフィン P. alboscapularis Allen and Hoese, 1975

バイカラースケイリーフィン P. bicolor Allen and Larson, 1979

ケルマデックスケイリーフィン P. kermadecensis Allen, 1987

マッカロックスケイリーフィン P. mccullochi Whitley, 1929

ホワイトイヤースケイリーフィン P. microlepis Günther, 1862

ウェスタンスケイリーフィン P. occidentalis Allen and Hoese, 1975

ビッグスケールパルマ P. oligolepis Whitley, 1929

バンデッドパルマ P. polylepis Günther, 1862

ガードルドスケイリーフィン P. unifasciata (Steindachner, 1867)

ビクトリアンスケイリーフィン P. victoriae (Günther, 1863)

Mecaenichthys

オーストラリア東岸(クイーンズランド~ニューサウスウェールズ)の特産です。幼魚はカラフルですが成魚は灰褐色の地味な色彩になります。1属1種ですが、分類学的にはParmaに近いようです。

主な種

Mecaenichthys immaculatus (Ogilby, 1885)

Similiparma

西アフリカの大西洋沿岸に浮かぶカーボヴェルデに生息するスズメダイ科魚類で、1種のみが知られています。幼魚は黄色と青色で綺麗ですが成長すると黒っぽくなってしまいます。日本に輸入されたことがあるかは不明です。

主な種

ケープダムゼル Similiparma hermani (Steindachner, 1887)

スズメダイ飼育まとめ

  • スズメダイは丈夫で飼いやすく、安価で入手できる
  • 性格はきついものが多いので注意が必要
  • ミツボシクロスズメダイやクロスズメダイの大型個体はかなりきつい性格
  • 持て余しても海に逃がしたりしてはいけない
  • デバスズメダイなどのスズメダイ属の小型種は比較的温和
  • 幼魚はカラフルでも成魚では真っ黒になるものも
  • 動物プランクトンや藻類を捕食する
  • 病気にはなりにくいが、けがをすることも
  • 大型水槽で大型ヤッコなどとの混泳が適している
  • ほとんどの種類がサンゴには無害。小型の甲殻類は捕食することもある

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