オヤビッチャと似ている魚(スズメダイ)の見分け方・違い

オヤビッチャはスズメダイの仲間です。オヤビッチャ属は全世界の熱帯・亜熱帯海域に生息し、21種類が知られています。日本には8種が知られ、九州以北の太平洋沿岸では6種が見られます。

ここではオヤビッチャとの見分けが難しい、似ている魚を紹介します。

ロクセンスズメダイ

▲高知県産のロクセンスズメダイ稚魚。全長2cmほど。

▲上の写真とは別の個体で、全長4cmくらい。親と模様は変わらない

学名:Abudefduf sexfasciatus(Lacepède, 1801)
全長:20cm

ロクセンスズメダイはオヤビッチャより南方系ですが、高知や宮崎などでは幼魚のほか成魚もよく見られる種類で、確実に越冬していると思われます。沖縄や小笠原諸島のサンゴ礁域ではロクセンスズメダイのほうが多く見られるようです。

オヤビッチャの群れに混ざっていることもありますが、オヤビッチャよりも青みが強く、尾鰭に黒色線があるので、簡単に見分けることができます。飼い方はオヤビッチャと同様で、餌付きやすく飼いやすいです。

テンジクスズメダイ

▲三重県産のテンジクスズメダイ幼魚

▲水族館で撮影したテンジクスズメダイ成魚

学名:Abudefduf bengalensis(Bloch, 1787)
全長:15cm

テンジクスズメダイは鰓蓋後方から尾柄にかけて7本の黒色線があるのが特徴ですが、尾柄の部分のものは点状になる個体も多くいます。オヤビッチャによく似た魚で、線が細くて数が多いように感じられたら、本種であることが多いです。

成魚は背鰭や臀鰭が大きくなり、カワスズメ(シクリッド)の仲間のティラピアのようにも見えます。また大きい個体はそれなりに気が強くなります。外洋というよりは内湾の磯や防波堤などで多く見られる種類です。

シマスズメダイ

▲宮崎県産のシマスズメダイ幼魚

▲鹿児島県産のシマスズメダイ成魚

学名:Abudefduf sordidus(Forsskål, 1775)
全長:20cm以上

シマスズメダイは関東の磯でオヤビッチャに次いでよく見られる種類です。写真は夜間に撮影したもので模様が薄くなってしまっていますが、背鰭の色が黄色いことや、背鰭の下方に逆U字状の斑紋があるのが特徴です。

成魚はシチセンスズメダイと比較して体高が出てきて、頭部にある鱗の一部が黒ずみ斑点状になるので区別は容易です。迫力はありま格好良くなりますが性格もかなりきつくなりますので注意が必要です。また成魚は食用で焼き物や唐揚げなどにして美味です。

シチセンスズメダイ

▲奄美諸島産のシチセンスズメダイ成魚

学名:Abudefduf septemfasciatus(Cuvier, 1830)
全長:20cm

上記のシマスズメダイの幼魚は、2004年に採集した当時はシチセンスズメダイと思われたのですが、背鰭に逆U字状の斑紋が薄く出ていて、これがあるのはシマスズメダイの特徴のようです。数はあきらかにシマスズメダイよりも少ないでしょう。ただ分布は広く、関東の磯でもごくまれにみられるようです。

イソスズメダイ

▲伊豆大島産のイソスズメダイ幼魚

学名:Abudefduf notatus(Day, 1870)
全長:15cm

イソスズメダイは幼魚のうちは黒っぽい体に白っぽい帯と黄色の尾鰭が特徴の種類です。大きくなると体は青緑色で体側の黒い帯が目立ちます。意外と綺麗な魚ですが、やはり大きくなるにつれて性格がきつくなっていくので注意が必要です。房総や三浦ではシマスズメダイより少ないですが、伊豆諸島ではごく普通に見られる種です。

このほか日本にはローレンツスズメダイとシリテンスズメダイが知られています。ローレンツスズメダイは日本では八重山諸島にのみ生息し、シリテンスズメダイは琉球列島に広くすみます。これら7種類の飼育法も基本的な飼育方法はオヤビッチャと一緒ですが、性格はオヤビッチャと比べてきついものも多く、混泳の際には注意が必要です。

この記事にコメントをする

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

海水魚を探す
サンゴを探す
フリーワード検索
    もっと読む