デルフィス クイックジェルの使い方~評判の良いアクアリウム用シアノアクリレート接着剤

クイックジェルは兵庫県伊丹市の観賞魚メーカー「デルフィス」が販売するアクアリウム用の接着剤です。サンゴをライブロックやサンゴ岩、あるいはフラグプラグなどに接着したり、フラグプラグをライブロックなどに接着するのに使用します。今回はこのクイックジェルを使用し、サンゴを接着する方法をご紹介します。

クイックジェルってどんな商品?

▲サンゴはカニなどにひっくり返されないようにしっかり接着すること

ホビー用接着剤の中には生物に有害な成分を使用しているものがありますが、この「クイックジェル」は生物に安全な成分だけを使用しています。主成分はほかの瞬間接着剤同様シアノアクリレートで、安全性が高い(毒性が低い)ため、さまざまな分野で使用されています。ジェル状で液が垂れるようなこともなく、とても使いやすい商品といえます。同様にシアノアクリレートを使用したサンゴ用の接着剤としては米エコテックマリンの「コーラルグルー」などがあります。

接着剤でサンゴを固定する理由は、サンゴを安定させることが目的です。サンゴを接着剤などで固定させ、安定した状態で飼育すればポリプの開き方も違いますし、よく成長してくれるでしょう。また、カニやヤドカリなどにサンゴがひっくり返される、という事故も起きにくくなります。特にカニはわざわざ水槽の中に入れなくても、ライブロックの中などに潜んでいることがあります。そのためどんな水槽でもサンゴを落とされる可能性がありますので、接着剤を用いてサンゴを土台に固定することは必須といえるでしょう。このほか、枝状のサンゴ、たとえばライブロックやフラグ用のプラグにサンゴを固定してブリードするときにも使用します。

アクアリウム用接着剤についてはは下記のリンクもご参照ください。

実際に使ってみました

必要なもの

▲サンゴとフラグ用プラグの接着に必要なもの

クイックジェルを使用してサンゴを接着するのに必要なものはクイックジェル、接着させるサンゴと土台、海水とそれを入れる容器、サンゴと土台を拭くためのタオル、接着剤を拭くためのティッシュが必要です。上記写真にもあるように、作業するための白いプラスチックバットがあれば、その中で作業できるので便利です。

サンゴをフラグ用プラグに接着する

まずはクイックジェルを開封します。ノズルをねじ込むだけで簡単に開封することができます。

あらかじめタオルでサンゴとフラグプラグをよく拭いておきます。濡れているとうまく接着できないことが多いですので、面倒でもしっかりと拭いておく必要があります。今回はZoox(ゾックス:エムエムシー企画)から出ている「グロウフラグプラグ」を使用しました。大きさや形が異なる3つのタイプがあり、今回はそのうちのAタイプを使用しました。

フラグプラグかサンゴのどちらかにクイックジェルを塗布します。今回はサンゴの骨格部分に接着しましたが、土台に接着したほうが安定したかもしれません。このサンゴはアオサンゴという種類で、骨格がブルーグレーなのが特徴です。接着剤がサンゴを覆う共肉の部分に付着しないように注意しなければなりません。

サンゴとフラグプラグを接着したら接着剤が固まるまで、手で5分ほど抑えておきます。

固まるのを防ぐため接着が終わったらノズルの部分をティッシュでよく拭き取ります。

接着が終わったら飼育水を張っておいた容器にサンゴとライブロックを漬けておきます。新しく水槽に入れるサンゴであればここで薬浴などもしておきたいところ。

接着剤の硬化を確認したら水槽に戻します。流石に接着した当日ポリプを出すことはありませんでしたが、翌日にはポリプが少しでてきました。

サンゴを素早く接着させるのであれば、クイックジェルに付属するバインダーサンドを使用するとよいでしょう。接着剤をプラグやライブロックなどの土台に接着し、その段階でバインダーサンドを土台にふりかけ、つまようじなどで混ぜ合わせます。先ほどのアオサンゴも無理に動かしていたら外れてしまったので、再度バインダーサンドも使用して再度接着しなおしました。

フラグプラグをライブロックに接着する

すでにサンゴがフラグプラグについている場合はプラグをライブロックに接着するだけでよいので楽といえます。この場合はプラグとライブロックの両方をタオルなどでよくふき取り、先ほどの「サンゴをライブロックやフラグプラグに接着する」手順と同様に接着します。

そのほか

クイックジェルは淡水水槽でも使用可能で、根を張るタイプの水草を流木や岩に接着することもできます。このほかに水槽用のアクセサリーを接着するのに使うこともできます。

開封後の保存方法

開封後はノズルをよく拭き、キャップをしっかりして箱ごと乾燥した令暗所に保管しておきます。ただし開封したものはどうしても固まりやすくなり長期保存はできないため、早いうちに使い切らなければなりません。

商品ラインナップ

クイックジェルはサイズ別に10gと60gという二つの商品がラインナップされています。10gのほうがよく販売されていますが、サンゴを割ってブリードするとき、レイアウトを大きく変更するときなど、多量に接着剤が必要というときは60gのほうを購入するのもよいでしょう。ただし先ほど述べたように一度開封したものは長期間保存できないので注意が必要です。

姉妹品

▲右がクイックジェル、左がウォータージェル

デルフィスからは同じようにサンゴを接着するための「ウォータージェル」も販売されています。主成分はクイックジェル同様シアノアクリレートですが、ウォータージェルは水中で接着できる点がユニークです。クイックジェルは完全に固まると白くなりますが、ウォータージェルは固まるとパープルになるとデルフィスは謳っています。ただし実際にはパープルというよりはピンク色っぽくなります。

デルフィス クイックジェルまとめ

  • シアノアクリレートを主成分とした生物に無害な接着剤
  • 接着するためには本製品や接着させるもの、タオルやティッシュ、海水などが必要
  • 接着する前にタオルで土台やサンゴの骨格をよく拭く
  • 接着面が濡れているとうまく接着できないおそれあり
  • ハードコーラルの共肉部に接着剤がつかないよう注意
  • サンゴと土台を接着したら接着剤が固まるまで手で押さえておく
  • 付属のバインダーサンドを使用すれば早くサンゴが接着できる
  • ノズルをティッシュなどで拭き箱の中に入れて冷暗所で保管する
  • 開封したものはどうしても硬化しやすくなるため早めに使い切ること
  • 姉妹品に水中で接着できる「ウォータージェル」がある

外部リンク

デルフィスによる商品紹介ページ

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