イレズミハゼの飼い方~餌・混泳の注意点 | 海水魚ラボ

イレズミハゼの飼い方~餌・混泳の注意点

標準和名:イレズミハゼ
学名:Priolepis semidoliata (Valenciennes, 1837)
分類:スズキ目・ハゼ亜目・ハゼ科・ハゼ亜科・イレズミハゼ属
全長:5cm

イレズミハゼって、どんなハゼ?

小型ハゼの項で紹介したものより少し大きくなるハゼの仲間です。体は黄色っぽく頭部や体に縞があります。成長しても5cmほどの小型のハゼなので、小型水槽でも長く飼育することができ、またペアを上手く飼育すれば水槽内で産卵することもあります。

普段は岩の下やくぼみなどに生息し、泳ぐときは他の多くの魚と違い腹を上に向けて泳ぐなどユニークな動きをします。極めて丈夫で飼いやすいので初心者にもお勧めできます。

イレズミハゼの入手方法

分布域は紅海から中央太平洋(ハワイ諸島を除く)、ピトケアン諸島までと幅広く分布しています。日本においては和歌山県でも見られますが、多くは種子島や屋久島、琉球列島におります。観賞魚としては東南アジアなどから来ることもありますが、沖縄産のものも来ることがあります。とくに沖縄のものは入荷したときから状態が良いものが多く、おすすめです。もっとも、あまり流通が多い種類ではありませんが・・・。

ハゼ科魚類全般に言えることですが、ハゼ科の良い個体を入手するには、ハゼ科魚類に強い店舗で入手するしかありません。多くのお店では、ハゼの仲間は丈夫だから…と、雑な扱いを受けていることも多いのです。本種は沖縄産も来るので、沖縄の海水魚に強いお店でも入手できることがあります。

よく筒のような形の隔離ケースに入れられることもありますが、あのようなケースはあくまで一時的な「隔離」を行うものであり、長く入れられるほど魚の調子は悪くなってしまいます。飼育するときにあのようなケースで飼育するのは避けます。

強健な種類で病気になることはあまりなく白点が出ていてもすぐなおってしまうような種ですが、入荷直後の個体は流石に体力が落ちているので避けます。また尾鰭の膜がすこしやぶれているくらいのものは何ともありませんが、溶けているようなものは絶対に避けます。

イレズミハゼは南西諸島沿岸の、潮が引くと子供の遊び場になるような浅瀬でも採集することができます。大きな岩の下に単独またはペアで見られることも多いです。

イレズミハゼ飼育に適した水槽

水槽

あまり大きくならない種類で、30cm位の大きさの水槽でも飼育可能です。小型ハゼ遊泳性ハゼなどとの飼育を楽しむならばもう少し大きめの水槽のほうが良いでしょう。もちろん水槽が多いと水量も増えるので安定しやすいのですが、ろ過槽も生物ろ過が機能するようなものを選びます。

水温

水温にもうるさくはありません。潮溜まりのようなぬるい場所にも生息していますが、水温はできれば28℃くらいまでにとどめておきたいです。他の魚と一緒に飼うのであれば、他の魚に合わせるようにしますが、極端な低い水温は避けます。

勿論サンゴとの飼育を楽しむのであれば、このような水温では危険ですので25℃前後にとどめておくのが無難です。

イレズミハゼ飼育に適した餌

基本的に配合飼料で問題ありませんが、たまに甲殻類系の冷凍餌(コペポーダ、イサザアミなど)を与えると喜んで食べます。勿論水質悪化に注意し、少量にとどめます。

イレズミハゼと他の魚との混泳

口に入るような魚を除き他の魚を襲うようなことはあまりないイレズミハゼですが、口に入るような小さなハゼは食べられないように注意します。ハナダイの仲間、テンジクダイの仲間、小型ヤッコの仲間、スズメダイの仲間(小型種が望ましい)、ベラの仲間(小型種)、カエルウオの仲間などさまざまな魚と組み合わせることができます。

ただしハタの仲間やカサゴの仲間、大型のベラや大型のスズメダイは避けるようにします。

イレズミハゼとサンゴ・無脊椎動物との相性について

サンゴや無脊椎動物に対しては悪さをしないので一緒に飼育することができます。ただし大きなイソギンチャクは小型のハゼを捕食する恐れがあるので、あまりおすすめできません。

シコロサンゴや枝状のサンゴと飼育するとサンゴの合間に潜み観賞することが難しくなることもありますが、他の魚、とくにカクレクマノミなど大きめで強めの魚がいるときはライブロックやサンゴで隠れ家を作るのが望ましいといえます。

メンテナンス時の注意

飾りサンゴやアクセサリなどを入れた水槽では注意が必要です。これらは定期的に水槽に入れたり出したりしたいものですが、これらを水槽から出すときにその隙間の中にイレズミハゼがいないか、よく確認してから水槽からだすようにしましょう。

取り出したサンゴ岩やアクセサリの中で干からびて死んでしまうことがあります。イソギンポ科の、特にナベカの仲間や、モンガラカワハギの仲間でも、同じような事故が起きることがあります。水槽の飼育下では寿命が長く、7年は生きます。

さらに深くイレズミハゼ飼育を楽しむ

▲産卵した卵を守る親

▲産まれてから数日後の個体。

イレズミハゼはペアで販売されたりすることもあります。このような個体は長期間飼育していて、栄養豊富な餌を与えていると水槽内で産卵することがあります。卵はライブロックや飾りサンゴなどに産み付けられ、親が卵を保護します。

孵化した稚魚を育てるには生きたワムシが必要であることや、餌を食べ始めるタイミングなどが難しいため育てるのはなかなか難しいのですが、挑戦してみるのも面白いです。

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