【海水用】45cm水槽立ち上げ~水槽の種類・ろ過装置や必要器材まとめ

45cm水槽(サンゴ)

海水魚飼育をはじめる際には60cm水槽からスタートするのがおすすめですが、60cm水槽では大きすぎるというのであれば45cm水槽からスタートするのもよいでしょう。

45cm水槽でも、「水替えをきちんとする」「生体を入れすぎない」などの注意事項を守れば初心者であってもうまく海水魚を飼育することができます。今回は45cm水槽でうまく魚を飼育するためのポイントをご紹介します。

なお「海水魚オープンラボ」で具体的な立ち上げ手順、必要な道具についてまとめています。併せて御覧ください。

海水用45cm水槽の種類

一般的に幅が45cm、高さ・奥行がそれぞれ30cmくらいのものが多いようで、水量も30~40Lほど入り、60cm水槽ほどではありませんが、それなりに水量をかせぐことができます。

中には45cmキューブ水槽のように、一般的に使用される60×30×36cm水槽よりも多くの水量を入れられるものがあります。

45cmキューブ水槽

キューブ水槽は、幅・奥行・高さすべてが同じ長さの水槽です。45cmキューブ水槽であれば当然幅・奥行・高さすべてが45cmの水槽です。

一般的に45cm水槽は「60cm水槽よりも水量が少ない」と思われがちですが、この45cmキューブ水槽は総水量80リットルを超え、総水量60リットル弱の、一般的な60cm水槽よりもより多くの水を入れることができるのです。ただしその分重量が増すので、台もしっかりしたものが必要になります。

45cmオーバーフロー水槽

45cmのオーバーフロー水槽も存在します。45cmキューブ水槽を使用したオーバーフロー水槽であれば総水量は100リットルを超え、60×45×45(cm)水槽と近い水量を確保することができます。最近は幅・奥行が45cmで、高さが50cmある水槽もあります。

サンプの中にプロテインスキマーやリアクターをセットすれば、本格的なハードコーラルの飼育も楽しめます。また大型のオーバーフロー水槽には資金的な余裕がなく手を出せない、でも多くの魚を安定した状態で飼育したい、というのであれば45cmオーバーフロー水槽がおすすめです。

45cm水槽立ち上げに伴う必要器材・ランニングコスト一覧

立ち上げに必須の器具その他消耗品(一例)

45cm水槽 3500円
ろ過装置・ろ材(外掛け) 4500円
照明 3000円
ヒーター 5000円
クーラー 20000円
水中ポンプ 2000円
ホース 1500円
水温計 500円
比重計 2000円
スクレーパー 600円
はかり 300円
バクテリア 1000円
底砂 2000円
人工海水の素 2500円
中和剤 500円

ランニングコスト

電気代
餌 1500円
人工海水の素 2500円
中和剤 500円

あった方がよいもの

pH計
予備水槽
殺菌灯
プロテインスキマー
添加剤
etc

45cm水槽のろ過

45cm水槽

45cm水槽に適したシステムを考えてみましょう。海水魚の飼育には、生物ろ過を上手く働かせることが重要です。45cm水槽で魚を飼育する場合のろ過槽は外部ろ過槽と外掛けろ過槽の併用がおすすめです。

私は60cm、90cm水槽で飼育するときは上部ろ過槽を用いて飼育することをおすすめしているのですが、45cm水槽の上部ろ過槽はコトブキの「トリプルボックス450」や、ジェックスの「デュアルクリーン フリー」などしか選択肢がなくなってしまいます。また、ふたつのろ過装置を使用すれば、どちらかが故障により機能しなくなっても、片方が動いていれば全滅を避けることができるかもしれません。

外部ろ過槽であればさまざまなサイズ、カタチのものを使用できます。ただし外部ろ過槽のみを使用して海水魚を飼育することはおすすめしません。その理由は密閉式のろ過槽であるため、酸欠に陥るリスクがあるからです。そのため外掛け式のプロテインスキマー、もしくは外掛けろ過槽を併用するとよいでしょう。

また、外掛けろ過槽のみを使用するのもあまりおすすめしません。外掛けろ過槽は外部ろ過槽とは異なり、酸欠の心配はあまりしなくてもよいといえますが、生物ろ過に必要となるろ材を多く入れられないため、ろ過能力はそれほど高くはないからです。そのため、外部ろ過槽など、ほかのろ過槽と併用する必要があります。以上の理由から、45cm水槽に最適のろ過システムは、外部ろ過槽と外掛けろ過槽の併用ということになります。

外部ろ過槽を購入するときは、大きめのものを購入するとよいでしょう。具体的には45cm水槽用に60cm水槽用とか、90cm水槽用の外部ろ過槽をつける、といった具合です。また外部ろ過槽と外掛けろ過槽を使用するなら、外掛けろ過槽にはエアリフト式のプロテインスキマーと外掛けろ過槽の機能をあわせもった「海道河童」を使用する方法もあります。

45cm水槽の水温調整

小型水槽用の水温調整アイテム、ゼンスイ「TEGARU」

▲小型水槽用の水温調整アイテム、ゼンスイ「TEGARU」

魚やサンゴを飼育する上で重要なことがもうひとつあります。それは水温を一定にすることです。そのためにはクーラーとヒーターが必要になります。

ヒーターは45cm水槽用のものでもさまざまなものが市販されており、自分の水槽に適したものを購入するとよいでしょう。ヒーターの種類としては海水・淡水両用のもので、オートヒーターや電子式サーモスタット付きのヒーターを購入するようにします。バイメタル式サーモスタットは電子式サーモスタットよりは安価ではありますが調節がめんどくさいのが敬遠されたのか、最近はあまり販売されていません。

電子式サーモスタット付きヒーターは初心者にもおすすめです。ヒーターは消耗品ですので、水温計を毎日チェックし、ヒーターがうまく動いていない、というときにはヒーターを交換しましょう。あらかじめ予備のヒーターも用意しておくことをおすすめします。オートヒーターは水温を一定の温度まで温めてくれる便利なヒーターですが、温度調節ができないのが難点です。またオートヒーターを電子式サーモスタットにつなげて使用することはできないので注意が必要です。

夏場や、春・秋の水温が変わりやすい季節にはクーラーが必要になります。従来は小型水槽用のクーラーはなかったのですが10年前ほどから小型水槽用のさまざまな冷却装置が市販されているのを見ることができます。コンプレッサーを使用して水温を下げるクーラーであればゼンスイの「ZC-100α」やジェックス「クールウェイ」などが低価格で使用しやすくおすすめです。

このほかペルチェ式クーラーとヒーターがセットになったゼンスイ「TEGARU」という商品もあります。なお、ここで紹介したクーラーはいずれも水中ポンプとホースが別途必要になりますので、あらかじめ購入しておく必要があります。

45cm水槽のプロテインスキマー

プロテインスキマーはサンゴ飼育用のアイテムと思われがちですが、海水魚飼育においてもろ過の補助、酸素の供給など役に立つアイテムです。

オーバーフロー水槽でなければエアリフト式のものか、外掛けのベンチュリースキマーが現実的な選択肢になります。前者であればマメデザインの「マメスキマー」、オルカ(エムエムシー企画レッドシー事業部)の「オルカ ミニット」、後者はカミハタ「海道達磨」、ゼンスイ「QQ1」などが上げられます。その一方、オーバーフロー水槽ではインサンプで使用できるハイパワーなベンチュリースキマーを使用することができ大きなメリットといえます。

魚と飼いやすいサンゴを飼育するのであればエアリフト式でも十分ですが、ハードコーラル、とくにミドリイシの仲間を飼育するのであればベンチュリー式のものを選ぶようにします。

45cm水槽の設置場所

45cm水槽は60cmよりも小ぶりではありますが、それでも30~40リットルは入りますし、水槽そのものの重量もありますから、不安定な台の上に置いてはいけません。台が壊れたりつぶれたりするおそれもあります。専用のキャビネットを設置するのが安全でかつ安心できるでしょう。

60cm規格水槽以上の水量が入る45cmキューブ水槽であれば、当然しっかりしたキャビネットの上に置かないとつぶれてしまうこともあります。

水槽の置き場所としては直射日光が当たる場所や、家電製品のそばに置くことは避け、電源が近くにある場所を選びましょう。もちろん、電源に水がかかったりしないように注意する必要があります。

45cm水槽のレイアウト・ライブロックの量

一般的な45cm水槽の場合は、ライブロック3~4kgほどがよいでしょう。5kgでもよいのですが、入れすぎると魚の遊泳のためのスペースがなくなってしまいますので注意が必要です。小型のベラなど、泳ぎ回る魚を飼育するときなどは、魚の遊泳スペースも確保する必要があります。

45cmキューブ水槽の場合は5kgほどライブロックを組むとよいでしょう。しかしキューブ水槽は多くの場合、多面から観賞することになるので、レイアウトがやや難しいといえます。中央部に山やアーチをつくり、どこから見ても見栄えがするようなレイアウトにしたいところです。

45cm水槽で飼育できる生物

▲クマノミの仲間も45cm水槽で飼育可能

45cm水槽でもさまざまな種類の魚を飼育することができます。王道のクマノミ類でもよいですし、遊泳性・共生・底生とわずハゼの類もよしです。とくにハゼの仲間は丈夫で飼育しやすいものが多く、初心者に最適といえます。ハナダイの仲間や小型ヤッコの仲間を飼育することもできますが、30リットルほどの水量では初心者には難しく、60cm規格水槽以上の水槽で飼育するのに適しています。

一方45cmキューブ水槽であれば、60cm規格水槽よりも多くの水量を稼ぐことができますので、飼育できる魚の数や種類が増えます。45cmキューブのオーバーフロー水槽であればさらに多くの魚を入れることができるでしょう。

しかし、どんな水槽であっても入れすぎ、とくに水槽立ち上げ時には注意が必要です。最初のうちは小型の魚を1~2匹にとどめておいた方が安全です。最初の立ち上げ時に多く魚を入れてしまい、魚が死んでしまうというのは初心者アクアリストではよくあることですが、水槽を立ち上げてすぐに色々な魚を入れていくのではなく、時間をかけて徐々に魚を追加していくことが海水魚飼育を長く楽しむ秘訣といえます。

45cm水槽でサンゴ水槽をつくることも可能です。初心者がミドリイシ!というのは正直難しいので、それ以外の丈夫なハードコーラルやソフトコーラルの飼育からはじめるのがおすすめです。近年は小型水槽向けの機材も多く出回っているため、小型水槽でサンゴ飼育も従来よりは容易に楽しめるようになってきました。

海水用45cm水槽まとめ

  • 初心者でも注意点を守れば45cm水槽で海水魚飼育を楽しめる
  • キューブ水槽やオーバーフロー水槽では60cm水槽より多くの水量を稼げる
  • ろ過は外部ろ過槽と外掛けろ過槽の併用がおすすめ
  • 水温は一定に保つこと。保温と冷却が同時にできる製品もあり
  • オーバーフロー水槽以外では外掛け式のスキマーを使用する
  • しっかりした台の上に水槽を置くこと
  • ライブロックは3~4kgほど。魚の遊泳のためのスペースも考慮して組む
  • キューブ水槽であれば5kgほどは必要。多面から観賞することを考えて組む
  • 魚は多く入れないこと。とくに最初のうちは少な目に

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