マメスナギンチャクの隙間にはえたカーリーの駆除方法

マメスナギンチャクが多数はえている中に、「カーリー」(セイタカイソギンチャク)が発生したら厄介です。カーリーは強い繁殖力をもち、サンゴやイソギンチャクにダメージを与えてしまいます。これがマメスナギンチャクの隙間に発生すると厄介です。このマメスナギンチャクもある程度毒性が強いのか、カーリーによるダメージはあまり受けていないのですが、除去するのに薬剤が使いにくく、ペパーミントシュリンプも入れられず、駆除するのが難しいからです。今回はピンセットでカーリーを剥がす方法をご紹介します。

マメスナギンチャクの隙間からカーリーが出てきたら

▲矢印の部分がカーリー

マリンアクアリウムのなかで厄介な生物のひとつが「カーリー」ことセイタカイソギンチャクです。このイソギンチャクは強い刺胞毒をもち、触れたサンゴやイソギンチャクにダメージを与えてしまうことがあり、しかも非常に繁殖力が強いので早いうちに対処しなければなりません。一般的には専用の薬剤を注射したり、カーリーを食べるペパーミントシュリンプなどを水槽に入れて対処します。

しかし、マメスナギンチャクの周辺にカーリーが生えている場合、これらはマメスナギンチャクに悪影響を及ぼすこともありますので、あまりおすすめできません。今回はマメスナギンチャクを捕食したりすることもなく、安全な、ピンセットを使ったカーリー駆除方法をご紹介します。

カーリー駆除の方法について詳細はこちらもご覧くださいませ。

アイプタシア-Xなどは使いにくい

▲アイプタシア-X

カーリーを駆除する薬品としてはレッドシー(エムエムシー企画)から出ている「アイプタシア-X」などがあります。しかしこの薬品はカーリーに直接注射するというものなのですが、水流を止めるのを忘れてしまったり、注射する位置がずれるなど使い方を誤ると周囲のマメスナギンチャクにもダメージを与える可能性もありますので、あまりおすすめできません。

▲ペパーミントシュリンプは要注意

カーリー駆除のための「生物兵器」といえばペパーミントシュリンプが思い浮かびます。また、カワハギの仲間のフチドリカワハギもカーリー対策に適しています。しかしながら、これらの生物兵器は、マメスナギンチャクを含むほかのサンゴにダメージを与えることもあり、これらの生物とマメスナギンチャクの飼育には適していないところがあります。またペパーミントシュリンプのほかのリスマタの仲間や、サラサエビの仲間などもマメスナギンチャクをむしって食べてしまうこともあるので注意が必要です。

実際に駆除する

準備するもの

1.トレイ(スーパーで使用される発泡スチロールのトレイでも可)、2.ピンセット、3.タオル、4.の容器が必要になります。5.のリーフディップ(ヨウ素剤)は必ずしも必要、というわけではありませんが、マメスナギンチャクにダメージを与えてしまったときなどはあったほうがよいでしょう。

駆除する

まずはマメスナギンチャクを水槽から出します。ピンセットでカーリーを駆除する場合、その作業は空気中で行うことになるため、手早く作業をしなければなりません。

これが空気中でのカーリーです。海水の中ではマメスナギンチャクに負けないほど大きくなりますが、水から出してしまうとマメスナギンチャクよりもかなり縮まってしまいます。そのため、水槽から出すと発見が難しいこともあります。あらかじめ海水の中でどこにカーリーがいるか確認しておきたいところです。またカーリーは伸縮自在で、土台にあいた小さな穴の中にカーリーが隠れてしまうこともあります。こういうときは住処の穴を壊してカーリーを引きずり出します。

カーリーをピンセットを使ってうまく剥がしていきます。ピンセットの先端の形状にはへら状のものや尖ったものがありますが、とがったものの方が剥がしやすいかもしれません。先端がへら状のものでは上手く歯がしにくかったです。

カーリーの部分をうまく剥がすことができました。

カーリーをうまく剥がせなかった場合、カーリーの体の一部が残っていることがあります。そのようなときはタオルでふき取るようにします。カーリーは再生能力も素晴らしく、体の部分がのこっているとそこから復活することもあるからです。また、カーリーを取り除いた後もすぐに水槽に戻さず、一度容器に海水をいれ、その中でマメスナを軽く洗うのもよいでしょう。

もし、マメスナギンチャクを傷つけてしまった…と思ったらシーケム(LSS研究所)の「リーフディップ」という添加剤を海水に溶かして漬けるとよいでしょう。このリーフディップはヨウ素の複合体で、サンゴのフラッギングで使われるものです。これに漬けることにより、傷ついたサンゴが感染症にかかるのを予防します。ただしこれは水槽内に直接入れてはいけません。なお、リーフディップ入りの水は水槽に戻さず、サンゴだけを水槽に戻すようにします。

最後に、マメスナギンチャクを水槽に戻します。何も異常がなければ5時間ほどたてば写真のように再び開いてくれるはずです。しかし、マメスナギンチャクの間にカーリーを確認できました。どうやら見落としがあったようです。先ほど駆除したところにはカーリーはいなくなっていましたが、水槽から完全にカーリーを根絶するには、継続的なカーリーの除去が必要になります。

マメスナギンチャクの隙間にはえたカーリー駆除まとめ

  • カーリーは強い毒をもちサンゴにダメージを与える
  • カーリーは非常に繁殖力旺盛ですぐ増える
  • アイプタシア-Xはマメスナギンチャクにダメージを与えることもあり使いにくい
  • ペパーミントシュリンプはマメスナギンチャクを食べることもあり入れられない
  • ピンセットを使ってカーリーを取り除く
  • マメスナギンチャクにダメージを与えたと思ったらサンゴをリーフディップなどに漬ける
  • 駆除できていないこともあるため継続的に除去したい

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