スカンクシュリンプの飼育方法~魚・サンゴとの相性や脱皮時の注意など

淡水のエビでは「レッドビーシュリンプ」と呼ばれる小さな紅白カラーのエビが人気がありますが、このスカンクシュリンプはマリンアクアリウムで人気のある紅白カラーのエビです。ただ色がきれいなだけではなく、魚につく寄生虫を食べてくれます。このスカンクシュリンプを上手く飼育する方法をまとめました。

スカンクシュリンプってどんなエビ?

十脚目・抱卵亜目・コエビ下目・モエビ科のエビで、本種と同様にクリーナーシュリンプであるホワイトソックスや、カーリーを捕食するペパーミントシュリンプと同じ属のエビです。

同じモエビ科のエビには藻類を捕食するアシナガモエビや、イソギンチャクと共生するイソギンチャクモエビなども含まれていますが、キャメルシュリンプやサラサエビはサラサエビ科というまた別科のエビです。

和名では「アカシマシラヒゲエビ」と呼ばれ、赤と白の縞模様があり、髭が白いという、和名の通りの色をしています。

分布域は広く、インド-太平洋の熱帯域に広く分布しています。日本においては房総半島以南の磯で見ることができます。大西洋には本種は分布していませんが、よく似たLysmata grabhamiというエビが大西洋の魚のクリーニングを担当します。

スカンクシュリンプに適した環境

水槽

通常はスカンクシュリンプだけでなく、他の海水魚と飼育することが多いでしょうから、その魚に合った水槽が必要となります。例えばカクレクマノミと飼育するのであれば45cm以上、ナンヨウハギと飼育するのであれば90cm以上の水槽で飼育するのが現実的でしょう。

スカンクシュリンプのみを飼育するのであれば、小型の個体であれば35cmくらいの水槽でも飼育できないわけではありません。ですが水槽内でも成長することを考えますと、少なくとも45cm水槽が欲しいところです。

ろ過槽

スカンクシュリンプは水質の悪化には徐々にであれば耐えられますが綺麗な水で飼育するのが重要です。

上部ろ過槽、または上部ろ過槽と外部ろ過槽の併用などが望ましいと言えます。もちろん他に魚やサンゴを飼育するのであれば、その魚にあったろ過装置を使用しなければなりません。

水温

スカンクシュリンプの飼育においては、22~26℃くらいの水温で飼育するとよいでしょう。

一緒に飼育する魚がカクレクマノミであれば25℃、やや深場にすむヤッコの仲間やハナダイ、あるいは西大西洋や東大西洋の魚といっしょに飼育するのであれば23℃くらいがベストといえます。もちろん温度が安定していることが重要です。

スカンクシュリンプの餌と添加剤

おすすめの餌

スカンクシュリンプの餌は魚を一緒に飼育しているのであれば、やや多めに与える程度でよいです。ただし餌の種類は水に浮かぶフレークフードよりはメガバイトなどの沈降する粒餌の方が食べやすいといえます。

基本的にまともな状態で販売され、水槽に入れるときに水合わせをきちんとしていればなんでもよく食べてくれるはずです。

クリーニング

スカンクシュリンプは魚の体表や口内、鰓(えら)などにつく寄生虫を食べてくれます。水槽内でも積極的に掃除をしてくれるので、ハタなどの大型の魚も本種を食べることはあまりないようです。

注意しておきたいのは、節足動物の仲間の寄生虫や、ハダムシ(ベネデニア類)などは食べてくれるのですが、白点病の原因となる生物を食べてはくれないということです。エビの仲間は白点病の治療に使う銅などの薬品に弱いのでエビを飼育している水槽では魚病薬を使用してはいけません。

添加剤

エビの仲間は脱皮して成長しますが、脱皮不全で死んでしまうこともあります。スカンクシュリンプを始め、脱皮不全の原因のひとつはヨウ素の欠乏が原因ともいわれており、ヨウ素の添加は必須といえます。

ヨウ素は魚やサンゴにも必須の成分ですのでぜひ添加しましょう。このほか微量元素やビタミン類などを添加したいところです。

ヨウ素添加剤

微量元素添加剤

ビタミン添加剤

スカンクシュリンプを入手する

スカンクシュリンプは購入前に確認しておきたいことがあるため通販よりも観賞魚店で購入するのがおすすめです。1匹大体2000円以下と、安価な値段で購入することができます。入荷もコンスタントで、入手は難しくありません。

スカンクシュリンプを購入する前に

脚が1~2本欠落しているのは問題ありませんが、ほとんどが欠落しているのは避けて下さい。

また眼が欠落しているものも避けなければなりません。もちろん入荷してすぐの個体もやめたほうが無難といえます。お店の方にいつ入荷したのか聞いておくとよいでしょう。

スカンクシュリンプを水槽に入れる前に

▲時間をかけて水合わせをしたい

スカンクシュリンプに限らず、購入したばかりのエビを水槽にそのまま「ぽちゃ」と入れてはいけません。これはエビは水質の急変に弱く、気絶してしまうおそれもあるためです。必ず時間をかけて水合わせします。水合わせの方法については、以下の記事をご参照ください。

スカンクシュリンプの混泳

スカンクシュリンプと他の魚との混泳

▲岩陰でクリーニング活動を行う

スカンクシュリンプとカクレクマノミなど熱帯性海水魚との混泳は問題ないことが多いです。ハタの仲間など大きい魚のクリーナーとしても知られますが、脱皮直後は強い魚に襲われることもありますので、注意が必要です。

スカンクシュリンプとサンゴや他の無脊椎動物との混泳

サンゴに対しても無害で、さまざまなサンゴとの飼育を楽しむことができます。マガキガイやシッタカなどの巻貝との飼育も可能ですが、弱った巻貝は食べてしまうこともあるので注意します。逆に脱皮直後のスカンクシュリンプはまれにカニなどの甲殻類に襲われてしまうこともあります。

広めの水槽であれば、スカンクシュリンプの複数飼育も可能です。本種に限らず、小型のエビの仲間は複数飼育が可能なものは多いのですが、オトヒメエビの仲間はペア以外の同じ種類では激しく争うので複数飼育は危険です。

スカンクシュリンプの飼育まとめ

  • 魚の体表につく寄生虫を食べるクリーナー
  • ハダムシには効果があるが白点病の原因となる生物には効果なし
  • 45cm以上の水槽で飼育したい
  • 水温は22~26℃。同居する魚に合わせて調整
  • 粒状の餌を与えるのが望ましい
  • 脱皮不全を防ぐためヨウ素を添加
  • 脚のほとんどが欠落しているものは避ける。眼が欠けているものもダメ
  • 時間をかけて水合わせをする
  • 他魚に襲われにくいが脱皮直後は要注意
  • スカンクシュリンプ同士は複数飼育も可能

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