ソフトコーラルの飼育方法~初心者向きの種類や添加剤まとめ

海水魚の飼育に慣れてきたら、次は「サンゴ」を飼育したいという気持ちになるでしょう。アクアリウムの世界においてサンゴは「ソフトコーラル」と「ハードコーラル」に分けられていることが多く、その中でもソフトコーラルが初心者におすすめといえます。

今回はソフトコーラルの仲間の飼い方や注意点、上手く飼育する方法などをご紹介します。

ソフトコーラルとは

ソフトコーラルはハードコーラルと異なり、硬い骨格を持っていないサンゴをいいます。実際には骨をもっていない、というわけではなく、体に小さな骨片をもっています。触るとやわらかく、死んでしまうと溶けて何も残りません。

ソフトコーラルの分類

ソフトコーラル・ハードコーラルという分け方がされていることが多いのですが、この分類は学術的なものではありません。

学術的なサンゴの分類は「ソフトコーラル」「ハードコーラル」という二つではなく、ポリプが6、または6の倍数ある「六放サンゴ」とポリプが8つの「八放サンゴ」に分けられています。

ソフトコーラルのうち、イソギンチャクに近いディスクコーラルやマメスナギンチャクは前者、ウミアザミやウミヅタ、ウミキノコ、トサカといった種は後者のものとされます。またアオサンゴは硬い骨格をもつハードコーラルではありますが、ウミキノコやトサカと同じ八放サンゴに分類されている特異なサンゴです。

ソフトコーラルの魅力

ソフトコーラルの魅力は何と言ってもやわらかな体です。ミドリイシなどよりもやわらかい枝が水流でゆらゆら揺れている様子はとても美しいものです。

またハードコーラル、とくにLPSよりも容易に増やすことができるということも魅力的です。ハードコーラルをつつく魚でもソフトコーラルはハードコーラルほどつつかない種類も多く、様々な魚と組み合わせられるということも魅力的といえます。

ソフトコーラルの飼育に求められる「水質」

ソフトコーラルは比較的きれいな水質を好みます。ですが、ミドリイシほどきれいな水が必要か?というと、そうではないようです。

ソフトコーラルに必要な添加剤

▲ソフトコーラル飼育に必要な元素。実際に筆者宅の水槽で使用。

ソフトコーラルも元素の添加が必要です。カルシウムなどはハードコーラルほど必要ではないものの、その他の元素はソフトコーラルも必要としています。最低でもヨウ素・微量元素・マグネシウム・ストロンチウムなどは添加するべきでしょう。

ソフトコーラルには鉄分も必要ですが、鉄分は過剰に添加してしまうとコケの大発生を招くおそれがありますので、鉄分を含む微量元素を添加することをおすすめします。ブライトウェルアクアティクスの「リプレニッシュ」などの商品に鉄分が含まれています。

ヨウ素添加剤

微量元素添加剤(鉄分を含む)

ストロンチウム添加剤

マグネシウム添加剤

細かい添加剤の選び方や成分ごとの解説は以下を参照して下さい。

とり除きたい成分~アンモニア・亜硝酸塩など

アンモニアや亜硝酸塩はソフトコーラルはもちろん魚にも有毒なものです。これらは生物ろ過により最終的には硝酸塩にまで分解されますが、硝酸塩は蓄積されるとサンゴにはあまりよくありません。

一般的には水換えで蓄積された硝酸塩を取り除きますが、強力なプロテインスキマーを使用し、生物ろ過が始まる前の段階で水槽から取り除く方法もあります。

リン酸塩やケイ酸塩はそれぞれ餌や水道水から水槽に入ってくることが多いです。これらも少ない方がよいのですがある程度あったほうがソフトコーラルによいという意見もあります。ただこれらはコケの原因となり、背が低いウミヅタ系のサンゴがコケに覆われてしまう可能性もあるためよくありません。

ソフトコーラルに必要な「水流」

水質の次に重要性が高いのは水流です。ソフトコーラルの仲間にはウミキノコやトサカの仲間など、強めの水流を必要としている種類が多数います。水流により触手がゆらゆら揺れるソフトコーラルは見ていて楽しいものです。

できれば複数の水中ポンプを組み合わせて複雑な乱流を起こすようにするとよいでしょう。専用のコントローラーを使用するのもよい方法です。もちろん強すぎる水流はよくありません。トサカやウミアザミ、ウミキノコなどが倒れるくらいの水流は強すぎというものです。

ソフトコーラルに必要な「光」

ソフトコーラルの種類によって異なりますが、ほぼ共通して強めの光が必要です。ウミアザミ、チヂミトサカ、ツツウミヅタなどの種類はとくに強い光を好みますが、ウミキノコやマメスナギンチャクなど蛍光灯多灯や安価なLEDでも上手く飼育できる種類が多いです。

ウミアザミやチヂミトサカは蛍光灯のもとで飼育すると、ひょろ長い姿になりがちです。蛍光灯で飼育するときはできるだけサンゴ岩やライブロックの上の方に配置するようにします。

陰日性のヤギやトゲトサカなどの種類を飼育するのに光は必要ありません。とくにヤギはライトを当てるとコケだらけになってしまうこともあります。照明に気をつける必要がなく飼育しやすいように思いがちですが、餌を与える必要があり初心者が飼育するのは困難なサンゴであるといえます。

初心者におすすめのソフトコーラル~条件

栄養塩の蓄積にも強い

▲多くの魚を飼育している水槽の中のウミキノコ

海水魚飼育の初心者の方は、大体がカクレクマノミなどの魚をメインで飼育されていることが多く、なかなか栄養塩を抑えることは難しいものです。初心者向けのソフトコーラルは、この栄養塩の蓄積に強いことが条件として挙げられます。

光から栄養を得ることができる

ソフトコーラルの栄養の取り方は二つのタイプがあります。

ひとつはソフトコーラルが体内に褐虫藻を共生させ、その褐虫藻の光合成により栄養を得ている、いわゆる「好日性サンゴ」と、もう一つは光合成をせずに餌を捕食することによって栄養を得る、「陰日性サンゴ」です。

▲陰日性のトサカは飼育が難しい

陰日性のサンゴは光合成によってエネルギーを得ることがないので、餌からエネルギーを得る必要があります。餌は毎日、スポイトを使用してポリプに吹きかけるように与えるのですがマメな人ではないとうまく餌を与えて育てることは難しいと言えます。

初心者にもおすすめのソフトコーラル~種類

ここでは初心者におすすめのソフトコーラルの仲間をご紹介します。本来はマメスナギンチャクやディスクコーラルなどはイソギンチャクの仲間として扱うべきなのですが、今回はソフトコーラルとして扱います。

スターポリプ

ウミヅタの仲間も種類が多いですが、その中ではもっとも飼育しやすい、初心者におすすめのソフトコーラルがこのスターポリプです。

共肉の部分が肌色のものと紫色のものがあり、概ね肌色のものの方が成長が早くとくに飼育しやすいとされています(写真は肌色のもの)。意外なほどポリプの形にバリエーションがあり、コレクションするのも楽しいソフトコーラルです。毒性はやや強めですが、増殖が早くそれによって増殖が遅いサンゴを覆ってしまうことがあります。

ウミキノコ

▲形や大きさ、色がさまざま。写真のタイプはとても飼いやすい。

ウミキノコも初心者におすすめといえますが、イソギンチャク系のソフトコーラルよりはきれいな水で飼育したいものです。また強めの水流も欲しいところ。もちろん強すぎる水流が直接当たるのはよくありません。餌は不要で、与えるのであればたまに植物プランクトンフードや液状フードを与えるくらいでよいです。毒性は弱いです。

カタトサカ・ヌメリトサカなど

▲ソフトコーラルとしては強めの毒性をもつ。他のサンゴとなるべく触れないように。

トサカの仲間は種類が豊富ですが、飼育しやすいものは限られてしまいます。カタトサカやヌメリトサカの仲間は色彩のバリエーションに乏しいですが比較的飼育しやすいといえます。ヌメリトサカやよく似た種であるコルトコーラルは強い毒をもちますので、他のサンゴに触れないように気を付ける必要があります。

好日トサカは飼育が難しい陰日トサカと異なり餌は必要なく光合成でエネルギーを得ているのですが、液状のフードを与えると食べますので、たまに与えるのもおすすめです。ただし水質を悪化させないように注意が必要です。

ディスクコーラル

▲青色が美しいディスクコーラル

ディスクコーラルは本来イソギンチャクの仲間なのですが、ここではソフトコーラルに含めました。赤、緑、紫、オレンジ、グレーなど鮮やかな色彩で、触手が丸くなるバブルディスクや、細い触手が多数あるヘアリーディスクなど形状もバリエーションに富んでいます。イソギンチャクの仲間であり、移動することさえあります。

▲高価だが人気のカリブ海産バブルディスク。通称「カリバブ」。

基本的にディスクコーラルは餌はいらないのですが、ヘアリーディスクやバブルディスクなどのタイプは餌を与えると分裂して増えていきます。

マメスナギンチャク

マメスナギンチャクはスナギンチャクの仲間でこれもイソギンチャクに近い種類です。豊富な形やカラーが魅力的な生き物です。

種類によって難易度は若干異なりますが丈夫で飼いやすい種類が多いです。ただし他の生物に食べられてしまうことも多いため、チョウチョウウオなどはもちろん、フグやカワハギの仲間とは組み合わせるべきではありません。ペパーミントシュリンプやフシウデサンゴモエビなどもマメスナギンチャクを食べてしまう恐れがあるため、注意が必要です。

餌は陰日性サンゴほど必要ではありませんが、与えた方がよいでしょう。従来は魚用の配合飼料を与えていましたが、近年マメスナギンチャクのブームがおこり、メーカーもマメスナギンチャクなどのために専用の配合飼料を販売しています。もちろん餌を与えすぎて水を汚してしまうことのないように注意します。

初心者におすすめできないソフトコーラル

初心者に向いていない・おすすめできないソフトコーラルは、上記の「初心者におすすめのソフトコーラルの条件」の真逆なもの、と考えるとよいでしょう。つまり、栄養塩の蓄積にシビアであったり、光だけでは飼育することができないのが難しい種類といえます。

ウミアザミ

▲写真のシロスジウミアザミはこの仲間では飼いやすい方

ウミアザミはソフトコーラルの中でも繊細でやや飼育しにくい種類といえます。できるだけ硝酸塩の少ない環境で飼育したい種類です。栄養塩が濃すぎたり、薬品を入れたりすると、あっという間に溶けてしまったりすることもあります。

また元素の欠乏に弱く、ヨウ素や微量元素の添加も必須と言えます。最近は輸送状態も改善されたりしており従来よりは飼いやすくなったとはいえますが、若干難しいサンゴであることには変わりありません。

ツツウミヅタ・ハナヅタ

▲ツツウミヅタはやや難しいソフトコーラル

▲ツツウミヅタに近い仲間のハナヅタ

ツツウミヅタやハナヅタはウミヅタ科のサンゴです。同じくウミヅタ科のサンゴであるスターポリプ(ムラサキハナヅタ)は飼育が容易なのに対し、これらの種類は栄養塩の蓄積に弱いようで飼育が若干難しいです。

根本に細い毛状のコケが生えてしまうことがあり、それが生えるのを防ぐために根元にも水流が当たるようにしたいものです。また本種を食べるウミウシもおり、水槽に入れる前には必ず薬浴をしたいものです。飼育難易度でいえばツツウミヅタはやや難しく、ハナヅタはそれよりは若干飼育しやすいです。

チヂミトサカ

▲チヂミトサカはソフトコーラルの中でも最も飼いにくい種類として知られる

チヂミトサカはトサカの中でも繊細で美しく人気が高い種類ですが、清浄な水質を好み好日性ソフトコーラルとしては最も飼育が難しいサンゴとされます。

飼育方法としては複雑な水流と清浄な水、そしてやや強めの光と、ミドリイシに近い条件が求められます。またトサカの仲間に寄生する貝の仲間もおり、やはり薬浴は欠かせません。

トゲトサカなど

▲餌を必要とする陰日トサカは初心者にはまったくおすすめできない。

このトゲトサカもチヂミトサカと同様に清浄な水質を好みますが、この仲間は更に餌を必要とするサンゴであるため、初心者にはもちろん、ベテランであっても長期間維持したり育成したりするのは難しいといえます。

同様にベニウミトサカという種も鮮やかなオレンジ色で人気がありますが、この種も陰日性で長期飼育は難しいといえます。

ヤギ

▲トゲナシヤギは美しいがまめな給餌が必要。初心者には育成しにくい。

▲カリブ海産の好日性ヤギ。水流ときれいな水が必要だが陰日性のものより飼いやすい。

ヤギの仲間には光だけで飼育できる好日性のものと、餌が必要な陰日性のものがあります。光だけで飼育可能な好日性のヤギはきれいな水と強めの水流を好みますが、餌が必要な陰日性のヤギほどは難しくありません。餌が必要な陰日性のヤギはあらゆるサンゴの中でも最も難しい種類といえます。

ソフトコーラルにおすすめの機材

ここではソフトコーラル飼育を上手く飼育するための「サポート」を飼育してくれる機材をご紹介します。

プロテインスキマー

ここに挙げたソフトコーラル飼育に「必ず必要」というわけではないのですが、プロテインスキマーがあれば、魚の排せつ物や残り餌を生物ろ過がはじまる前に取り除いてくれるので、生物ろ過の過程で発生する硝酸塩の蓄積に弱いサンゴの飼育が楽になります。

もちろんこのプロテインスキマーを心臓にした「ベルリンシステム」でソフトコーラルを楽しむことも可能です。

殺菌灯

殺菌灯はサンゴ飼育において必ず必要なものではありませんが、コケの胞子を殺したり有機物を分解するなどサンゴ飼育においても便利な器具といえます。とくにスターポリプやツツウミヅタなどウミヅタ系のサンゴはコケに覆われてしまいやすいので殺菌灯の使用がおすすめです。

ハイパワーLED

照明はスターポリプやカタトサカなどのように蛍光灯で飼育可能なもの、チヂミトサカやウミアザミの仲間のようにメタルハライドランプのような強い光が必要になるもの、陰日性のヤギやトゲトサカのように光は不要なもの、の3つのタイプに分けられます。

強い光を放つ照明としては、従来はメタルハライドランプ一択でしたが、現在はハイパワーLEDが人気です。メタルハライドランプと異なり、球の交換が不要で発熱も少ない経済的なメリットがあります。LEDでもソフトコーラルは十分飼育可能で、筆者の水槽でもシロスジウミアザミがよく成長しております。

水槽用クーラー

ソフトコーラルは熱帯・亜熱帯の浅い海に生息する種類で、できるだけ水温を25℃前後、一定に保つようにしたいものです。そのために水槽用クーラーは必須といえます。

殺菌灯や照明に蛍光灯、メタハラなどを使用している場合、あるいは水流ポンプを多数使用している場合は水温が上昇しやすいので注意します。

サンゴの飼育にのめりこむと、これらの機材がどんどん増えていきます。クーラーは高価なものなので、高いスペックのクーラーを最初から購入しておくのがおすすめです。

ソフトコーラルと一緒に飼いたい・相性が良い魚

小型ヤッコ

▲LPSをつつくシマヤッコも、ソフトコーラルはハードコーラルほどつつかない

小型ヤッコはハードコーラル、とくにLPSを食べてしまうことが多いのですが、ソフトコーラルはLPSほどは食害せず、飼育を楽しむことができます。ただし、ウミアザミなどの様な繊細で柔らかいサンゴは捕食されてしまうこともあり、このようなサンゴと一緒に飼育するのはできるだけ避けたいところです。

もちろん、魚には個体差があり、一般にソフトコーラルをあまりつつかないとされている種でもつつく個体もいますので、よく観察しましょう。

ハナダイの仲間

▲水族館で飼育されていたアカボシハナゴイとトサカ

ソフトコーラルの林の間を泳ぐハナダイの仲間は大変美しいものです。とくに小型で群れをつくるような、「ハナゴイ」タイプのハナダイがよいでしょう。ハナゴイの仲間は初心者には難しいですが、アカネハナゴイやフタイロハナゴイなどはその中では比較的飼育しやすいためおすすめです。

その他の海水魚

▲ベニハゼもトサカなどとの飼育に向いている

他にも多くの魚との組み合わせが可能です。テンジクダイの仲間はソフトコーラルの中に潜む種も知られ水槽内で再現してみるのも面白いといえます。小型のハゼはソフトコーラルの残り餌を食べてくれますが、ディスクコーラルは小型のハゼなどを食べてしまうこともありますので、おすすめできないこともあります。ニザダイの仲間、アイゴの仲間、ベラの仲間、スズメダイの仲間など、多くの魚と組み合わせることが出来ます。

ソフトコーラルと飼いにくい魚と無脊椎動物

チョウチョウウオの仲間

▲ハナグロチョウチョウウオはサンゴ専門食種ともいえる

チョウチョウウオの仲間はサンゴが大好き。種類によってはハードコーラルだけでなくソフトコーラルも積極的に食べてしまいます。また一部の中・大型ヤッコの中にもソフトコーラルを食べてしまう種類がおり注意が必要です。

フグ・カワハギの仲間

▲カワハギ科のソウシハギ

フグやカワハギの仲間はさまざまな生物を捕食します。付着藻類、ゴカイ類、甲殻類、カイメン、そして種類によってはソフトコーラルをかじって食べてしまうこともあります。ハコフグ類やソウシハギなどはスナギンチャクなどを捕食し、内臓にそれらの生物に由来する毒をもつことがあります。

エビ・カニの仲間

▲ペパーミントシュリンプ

ソフトコーラルに有害な生物はほかにも多数います。カニの仲間でもクモガニの仲間やカイカムリの仲間は、自分の体にソフトコーラルを付着させたり、背負ったりするために、ソフトコーラルをちぎってしまうことがあります。

ペパーミントシュリンプやフシウデサンゴモエビなどはマメスナギンチャクなどを食べてしまうことがあります。ペパーミントシュリンプは、強い毒をもちサンゴにダメージを与えてしまう「カーリー」ともよばれるセイタカイソギンチャク退治のために水槽に入れられることもあるのですが、イソギンチャクに近い仲間であるマメスナギンチャクを食してしまうおそれもあります。

▲フシウデサンゴモエビ

フシウデサンゴモエビも藻類を捕食してくれるのですがマメスナギンチャクをちぎって食べてしまうことがあります。

また大型のオトヒメエビはサンゴを岩組から落下させてダメージを与えたり、イセエビの仲間のように岩組自体を破壊してしまうおそれがあります。サンゴは接着剤を用いて岩組にしっかりと固定させたいところですが、岩組を崩されたらどうしようもありません。

巻貝の仲間

巻貝の仲間は非常に種類が多く、種類ごとに述べるのは難しいのですがマメスナギンチャクの仲間を捕食してしまう貝もおり注意が必要です。

コシダカナワメグルマという貝は小さくてかわいいのですが、マメスナギンチャクなどを食害してしまいますので、このサンゴを飼育している水槽に入れてはいけません。

貝殻はないものの巻貝同様に腹足綱の生物であるウミウシの仲間にも同様にウミアザミやツツウミヅタなどのサンゴを捕食する生物がいます。一旦増えてしまうと取り除くのは難しいので、水槽にサンゴを入れる前に「コーラルRXプロ」や「リバイブ」などの薬品で寄生生物を取り除くようにします。

ウミウサギガイと呼ばれる貝やタカラガイの仲間も、種類によってはサンゴを食べてしまうものがいます。とくにウミウサギガイの仲間はウミキノコが大好物なので注意が必要です。

ヒトデの仲間

▲オニヒトデをはミドリイシなどを捕食するが、小型種もソフトコーラルを食べることも。

サンゴを食するヒトデといえば、有毒の棘で武装した大型種オニヒトデが有名ですが、小型種でもマメスナギンチャクやウミアザミなどを捕食してしまうことがあります。ヒトデはライブロックのなかに潜んでいることがあり、水際で駆除することは難しいのですが、夜間に這い出てサンゴを捕食していないかよく観察し、見つけ次第取り除く必要があります。

ソフトコーラルの飼育まとめ

紹介したソフトコーラルについて飼育条件などをまとめた比較表です。

サンゴの種類 難易度 水流
マメスナギンチャク ★~★★ 中~強 弱~中 できれば与える
ディスクコーラル ★☆☆☆☆ 弱~強 弱~中 できれば与える
バブルディスク ★☆☆☆☆ 弱~中 弱~中 できれば与える
スターポリプ ★~★★ 中~強 弱~強 不要
ツツウミヅタ ★★★★☆ 中~強 不要
ハナヅタ ★★★☆☆ 中~強 不要
カタトサカなど ★★☆☆☆ 中~強 中~強 液状餌をたまに
チヂミトサカ ★★★★☆ 不要
トゲトサカ ★★★★★ 不要 中~強 重要
ウミキノコ ★★☆☆☆ 中~強 中~強 不要
ウミアザミ ★★★☆☆ 中~強 不要
好日性ヤギ ★★★☆☆ 不要
陰日性ヤギ ★★★★★ 不要 重要

[飼育難易度]
★☆☆☆☆:やさしい
★★☆☆☆:注意点あり
★★★☆☆:やや難しい
★★★★☆:難しい
★★★★★:困難

[光]
弱:弱めのスポットライト1灯
中:強めのLEDライト
強:LEDライト多灯

[水流]
弱:ろ過槽からの水流
中:水流ポンプとろ過槽からの水流
強:複数の水流ポンプ

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