猫と海水魚を飼育・同居する際の注意点と水槽や蓋の工夫

ネコは魚を食べるというイメージが強く、ネコと魚を一つの屋根の下で暮らすというのは難しいことのように思えます。しかしながら、実際にはマリンアクアリウムを楽しむ愛猫家というのもとても多いのです。ですが、ネコと海水魚の同居には、いくつか工夫が必要です。今回は実際に愛猫家マリンアクアリストにお話をお伺いし、ネコと海水魚がひとつの屋根の下で同居するために必要な対策を考えてみました。

ネコと海水魚は同居できるのか

ネコといえば、「魚を食べる」というイメージが強いです。たとえば日曜日の夕方に放送される国民的アニメも冒頭は主人公の女性が魚を咥えたネコを追いかけるという歌からスタートします。また、キャットフードにはカツオやマグロなど、魚肉が使用されている商品も多くあります。そのため、ネコと魚は一緒に飼育できないというイメージをお持ちの方が多いようです。しかし、実際には愛猫家アクアリストというのも非常に多いのです。今回は実際に海水魚を飼育している愛猫家アクアリストにお話をお伺いしました。

実際にお話を聞かせてもらいました

今回お話を聞かせていただいたのは北海道にお住まいの「クマノミ」さん。二人暮らしで海水魚と4匹のネコとくらしています。そして立派な120cm水槽の中には、ブラックバンデッドエンゼルやヒレナガヤッコペアの混泳に成功。サンゴも我が家では長期飼育に成功できていないナガレハナサンゴなど、いろいろ飼育されています。とくに写真に写っている「ぽん酢」ちゃんは水槽をじっと見ていたり、水槽に乗ったりしているそうです。ちなみにぽん酢ちゃん、体重7㎏もあるとか…。雑種でメインクーンという品種に似ています。

フタは重要

 

海水魚ラボでは、過去何度も水槽にフタをすることの重要性を説いてきました。それは水のはねを防ぐ(=塩だれを防ぐ)ためであったり、魚が飛び出して死んでしまうなどの事故を防ぐためにフタをすることをすすめてきたのですが、ネコを飼育する上でもフタは重要です。これはネコが水槽の上に乗っかってしまうことがあり、フタをしていないとネコが落ちて水槽が毛だらけになったり、最悪の場合ネコが溺死してしまう危険性もあります。ですからしっかりフタをしておきたいところですが、フタにもいくつか工夫をしておきたいところです。

それにしてもこの写真ではネコよりも魚やサンゴに目が行ってしまいます。チヂミトサカのようなソフトコーラルやオーストラリア産ミドリイシ、魚も中型ヤッコの混泳をしていますが、すべてが非常によさそう。

フタにも工夫を

▲コトブキのフタ受けを使用。でかい。

▲7㎏の体重を支えるためフタも分厚い。水槽の厚みに近い。

ネコのいる部屋で海水魚を飼育するのに、フタにも工夫をしています。クマノミさんは120cm水槽で飼育しておりますが、フタはいくつかに分けています。この水槽はコトブキのもので、フランジはないので、フタを置くためにはフタ受けが必要ですが、このフタ受けについてもしっかりしたものを選ぶ必要があります。この水槽ではコトブキ製のフタ受けを使っていますが、大きく重厚そうです。注意すべき点はガラスの厚さにより使用できるフタ受けが異なることです。また水槽にセンターフランジもあったほうがよいとのこと。

また、フタそのものにも工夫がしてあります。薄いガラスではなく、分厚いガラスを使用して、ネコが上に乗っても割れないようになっています。またネコがケガするのを防ぐためにガラスの角切りもしています。しっかりしたフタ受けと分厚いガラスはネコを飼っていないのであればこれほど分厚いのはいらないと思いますが、ネコの安全を考えると、このくらいのものがあったほうが安心できます。

ちなみに、ガラスフタはこの水槽では4つ使用しているそうですが、最低でもフタ受けをガラス1枚あたり2つか4つつけておきたいところです。

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クーラー

▲哺乳類の毛がクーラーの故障の原因にもなりうる

ネコをはじめ、哺乳類のペットを飼っているのであれば、水槽用クーラーの掃除は忘れないようにしましょう。クマノミさんのネコだけでなく、我が家でもウサギを飼育していたのですが、やはり毛が抜けてフィルター部に毛が詰まりやすいので、定期的な掃除が重要です。毛が詰まってしまうと、なかなか冷えなかったり、最悪故障してしまうことがあります。

隙間に入らないように

ネコは隙間が大好き。水槽の裏の隙間にも平気で入ってしまいます。しかし水槽の裏には配線類などでごちゃごちゃしてしまいがちです。いたずらすると魚が死んでしまったり、ネコが感電するおそれもあります。さらにネコの毛が飛んでしまったりすることもありえます。そのため、柵を設置するなどしてネコが後ろに入らないようにしましょう。

ネコが魚の餌を食べてしまうことがあります。マグロ、カツオなどの缶入りフードに限らず、ドライキャットフードも肉や鶏のほか、魚粉も使用されていますが、この魚粉は海水魚の餌としても主要な原料でもあり、ネコが食べることもあります。そのため魚の餌はネコにとられないような場所に置いておきます。もし食べてしまうようであれば、怒りの表情でしつけます。ネコは甘やかすだけでなく、悪いことをしたら叱るのも大事、とクマノミさんはおっしゃります。

またサンゴなどに添加する添加剤や水質検査に使う薬品はネコに有害なものもあり、ネコが舐めたりしないように注意しましょう。

ネコは屋内で飼うこと

ネコは必ず屋内で飼育するようにしましょう。「魚飼ってるからネコは屋外にいてね~」というのは論外です。ネコを外に出すことにより、ほかのネコから病気をもらってきたり、野生の生き物を捕食したり、さらにほかの家の庭先で糞尿などをしてその家の人に迷惑がかかったりします。ほかの人の家で悪いマナーをすればその人はネコを嫌うようになってしまいます。また屋外は天敵がいたり、車などにはねられる可能性があるなど、ネコにとっても危険がいっぱいです。屋外ではなく、天敵もおらず安心でき、餌もいつも手に入る屋内で飼育するのがネコにとっては幸せといえるでしょう。

ネコと海水魚飼育まとめ

  • ネコと海水魚は同居できるが工夫が必要
  • フタが重要。水槽に転落し最悪溺死するおそれも
  • 厚いフタ、しっかりしたフタ受けなども工夫が必要
  • ネコがケガしないようにガラスの角切りもしたい
  • ネコの毛がクーラーのフィルターにつまり最悪故障することも
  • ネコが水槽の後ろへ行かないようにガードしておきたい
  • 魚の餌も食べることがあるので注意
  • 添加剤や水質検査の薬品などはネコに有害。舐めないよう注意
  • 甘やかさずネコを叱ることも大事
  • ネコは必ず屋内で飼育する

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