2020.12.04 (公開 2019.03.07) 餌・添加剤
おすすめの海水魚用餌 キョーリン「メガバイトレッド」の特徴・優れている点を紹介
「メガバイト」は、ひかりブランドでお馴染みのキョーリンが販売する国産海水魚用飼料です。海水魚専門店であればどのお店であってもこの商品が置かれているため入手が容易であり、生菌が配合されており消化吸収されやすいのが特徴です。我が家でも飼育している海水魚のメインの餌として使用しています。今回はこのメガバイト レッドとはどんな餌で、どんな魚に、どのように与えればいいのかをご紹介します。
メガバイトレッド製品の概要
メガバイトレッドは、株式会社キョーリンから販売されている(製造はグループ会社のキョーリンフード工業株式会社)海水魚用の国産配合飼料です。
安価で名前(メガバイト=最高の食いつき)のように魚の食いもよく、どこの海水魚店にもおいてあり安価で購入できるなど、とても使いやすい餌で、我が家でもこの餌をメインに使用しています。餌に生菌(ひかり菌)が含まれているのも特徴です。この菌が魚の腸内で活性化することにより餌を吸収しやすくしてくれるのです。
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メガバイト グリーン
メガバイト グリーンは、メガバイト レッドに比べて海藻の成分が強化されており、雑食性や藻類食性の餌として最適です。具体的な魚種をあげると、スズメダイ、クマノミ、ヤッコ、チョウチョウウオ、カエルウオ、ニザダイ、ヤッコ、アイゴなどです。サイズもレッド同様、「S」「M」「L」の3サイズがそろっています。
メガバイトグリーンの詳細はこちら。
海藻70
上記のメガバイト グリーンをベースに海藻を強化配合した配合飼料です。ニザダイ(ハギ)、ヤッコ、アイゴ、カエルウオの仲間などの主食として最適な餌です。詳しくは、下記リンクで詳しく紹介しておりますのでぜひご覧ください。
海藻70、メガバイトグリーンを含めた藻類食魚類の餌についてはこちらをご覧ください。
これら以外のキョーリン製配合飼料としてはペレットフードである「ひかり海水魚のエサ」、フレークフードの「ひかりマリンプロス」があります。なお、マリンプロスシリーズにも「レッド」と「グリーン」の2タイプがあり、メガバイトシリーズ同様、与える魚に合わせて選ぶことができます。
メガバイトレッド 粒の大きさ
▲メガバイト レッドの粒の大きさ比較
メガバイト レッドは粒の大きさにより「S」「M」「L」3つのサイズに分けられます。Sの粒は0.61~1.01mm、Mの粒は1.3~1.6mmほどの大きさです。
粒サイズ別適した魚
Sサイズ
▲Sサイズはハゼやクマノミなど小型魚全般に最適!
小型のピグミーゴビーからクマノミまでさまざまな海水魚に適しています。口が小さく大きな餌を食べることができない小型のハナダイ系などにもよい餌になります。沈むスピードは遅くずっと浮かんでいるため表層を泳ぐような魚に最適ですが、ネズッポ類など底の方にいる魚に与えるのに工夫が必要なことがあります。
Mサイズ
▲大きくなったクマノミの主食になる
カクレクマノミなど多くのクマノミ類の成魚や小・中型ヤッコの餌として最適です。粒が大きいためか沈むスピードが若干Sサイズよりも早いように思います。そのため底生のハゼやテグリなどの飼育にもよいでしょう。
Lサイズ
▲Lサイズの餌は大きめの魚に
Lサイズはそれなりに育ったサイズの魚に適しています。大型ヤッコの成魚や大きめのベラ、大型バスレット、パッケージにあるようなチョウチョウウオなどに最適です。我が家ではこのサイズの配合飼料にあう魚を飼育していません。
メガバイトレッドの与え方
今回はメガバイトレッドのSサイズを魚に与える方法をご紹介します。
そのまま与える
メガバイトレッドにはスプーンが付属していますので、スズメダイやクマノミ、ハナダイ、ハタタテハゼなどの遊泳性ハゼなど表層まで餌を食べにくる魚に与えるのであればそのままスプーンで与えるだけでよいでしょう。
水面に浮かんでいる黒い小さな粒がメガバイトレッドです。我が家の魚はあまり積極性がないのか、この状態ではなかなか魚たちが食べに来てくれません。奥の水の流れはポンプによるもので、この水流が餌を飲み込むことで餌が沈み、底のほうにすむ魚にも餌がいきわたるというわけですが、活発な魚が水面にいる場合、底の方にすむ魚に餌がいきわたらないため、餌を海水に浸して沈ませてから与えるという方法をとったほうがよいかもしれません。
海水に浸してから与える
底生のハゼやテグリといった種に与えるのであれば、沈むスピードがはやいMサイズを与えるという方法もあるのですが、口のサイズに合わないような魚にはSサイズの餌を沈ませて与えます。ここではその手順を解説します。
まず、付属のスプーンを使用し、ビーカーに餌を入れます。2~3杯くらいがよいでしょう。ビーカーはどのようなものを使用しても問題ありませんが、不潔なものは避けます。100均などで販売されているビーカーでも問題ありませんが、どんなビーカーであっても、使用前に水でよく洗いましょう。
餌の入ったビーカーに海水を適量加えます。餌に水を加えるとビーカーの底に沈みます。逆に水を入れてから餌を入れると餌が沈むのに時間がかかります。
配合飼料がビーカーの底に沈んだ様子です。
スポイトを使用し水ごと餌を吸い取り、水槽に撒きます。使用するスポイトは細長いものが最適です。LSS研究所から出ている「ウェーブリーフ ターゲットスポイト」などがよいでしょう。ターゲットスポイトは細長いですので、底の方の魚にも餌がいきわたりやすいからです。
餌をばら撒きました。ハゼの仲間、ネズッポの仲間、カエルウオの仲間(もっとも、我が家のカエルウオの連中は水面まで餌をねだりにやってきますが…)など、底の方にいることが多い魚にはこのようにしてあたえるのが一番よさそうです。
餌に添加剤を混ぜて魚の嗜好性や病気に対しての抵抗力をアップさせることもできます。写真の「ブライトウェルアクアティクス ガーリックパワー」を使用すればガーリックの作用が魚に届き病気に対する抵抗力を高めることができます。ただし、これはあくまで「餌に添加して与えれば抵抗力アップが期待できる」モノであり、病気の治療に使用できるというものではないので注意が必要です。
同様にブライトウェルから出ている「アミノメガ」を使用すればアミノ酸を効率よく魚に届けることができます。「エンジェリクサー」は水槽に導入してばかりで餌付かないヤッコやチョウチョウウオなどに効果的です。
メガバイトレッドの原材料
主成分は多くの配合飼料同様フィッシュミール(魚粉)です。ほかオキアミミール、イカミール、海苔、シルクワーム(蚕)ミール、魚油、ビール酵母、デンプン、スピルリナ、各種ビタミン、各種ミネラル、粘結剤、ガーリック、コペポーダなどさまざまな成分が含まれています。
基本的にメガバイトのSとMでは原材料は変わらないようですが、若干成分の配合量が異なるようです。もちろんメガバイトであっても「レッド」と「グリーン」では若干成分が異なります。
メガバイトレッドまとめ
- キョーリンが販売する国産海水魚用配合飼料
- 生菌が配合されており消化吸収をサポート
- 姉妹品にメガバイト グリーンや海藻70がある
- 粒のサイズは3種類
- クマノミや小型ハゼなどにはSサイズが最適
- 大きく育ったクマノミなどにはMサイズがよい
- 大型魚向けのLサイズもあり
- Sサイズの粒は水面に浮かぶ
- 付属のスプーンで魚に与える
- 底の方にすむ魚には水に浸してからスポイトで与えるとよい
- 魚粉が主成分