海水魚飼育・マリンアクアリウムを始めたい!初心者が飼育前に覚えておくポイント

熱帯の海でみた生き物。水族館でみた美しい魚。その際にふと思うことがあるでしょう。

「連れて帰りたい!」

人間は大昔から、海水魚を自分の部屋で飼育してみたいという思いがありました。技術が発達した現在では、カクレクマノミなどの熱帯性の海水魚をポイントさえ押さえることが出来れば初心者でも上手く飼うことができるようになりました。

しかし、カクレクマノミも「生き物」ですので、イヌやネコ、あるいは金魚などと同様に、お世話をしなければなりません。そして、上手くお世話ができず、魚を死なせてしまい涙したひとも多いかもしれません。ここではカクレクマノミなどの海水魚をうまく飼育する前に考えておきたいポイントをまとめました。

なお「海水魚オープンラボ」にて、海水魚飼育の初心者1年目の方にインタビューした動画を撮影しました。こちらも是非ご覧になってイメージを膨らませてみてください。

海水魚飼育前に考えておきたいポイント

お世話できる?

海水魚も生き物だから、イヌやネコ同様、お世話しなければ死んでしまいます。お世話の方法は魚の種類によって違ってきます。カクレクマノミと丈夫なサンゴを飼育する上での世話は、基本的には1日1回の餌やりと、朝昼晩の水温チェック、2週間に1/3くらいの水替え、コケ掃除くらいのものです。あとは魚にかける愛情ですが、これが最も重要なところです。

予算はどのくらい?

上手く飼うには初期投資として60cm水槽で50000~60000円くらい(魚やライブロックは除く)の予算が欲しいところです。また、夏になると水槽は冷却する必要があり、50000円前後の水槽用クーラーをつけるか、水槽のある部屋を室内のクーラーで冷やすなどの対策が必要です。

主な消耗品は人工海水のもと、カルキ抜き、エサ、添加剤です。蛍光灯や殺菌灯を使用するなら交換用の管が必要になります。それと電気代および人工海水をつくるための水道代が必要になります。

電気代については、従来の照明は蛍光灯やメタルハライドランプなどがメインでしたが、現在ではLED照明の普及で少しは安価となりました。60cm水槽で海水魚飼育をスタートするための予算(初期投資)の例は、こちらをご覧くださいませ。

最期まで飼育できる?

イヌやネコを例に出さなくても、ペットというものは、購入してから、あるいは生まれてから死ぬまでずっとお世話してあげるべき生き物です。もし、何らかの理由で飼育できなくなっても、絶対に野外へ放つということはしてはいけません。飼えなくなったときは、観賞魚専門店へ引き取ってもらうのが、最低限のルールです。

魚を飼育していると旅行へはいけない?

「海水魚を飼っていたら旅行にはいけない・・・」なんてことはいわれますが、そんなことはありません。1週間弱程度の旅行ならば大きな問題は起きにくいといえます。しかし注意したいポイントはあります。

旅行の前にはたくさん餌を与えたくなりますが、餌を与えすぎると留守の際に水質が悪化し魚が死ぬことがありますので普段とおなじ量、またはやや少なめにします。もしろ過装置が止まってしまうおそれがあり心配、というときはエアポンプと投げ込み式フィルターも旅行中の留守の時に使用しておけば万全でしょう。

夏は冷房を弱めに、冬は暖房をかけておくのもよい方法です。また旅行へ行く直前には、新しい生物を追加しないようにします。これは留守中に新しく追加した生き物が悪さをしないか、という確認ができないためです。

情報収集

海水魚を飼いたい!と思ったら、情報の収集もしましょう。昨今の情報収集は「インターネット」に頼りがちですが、このインターネットは玉石混合、いい情報も悪い情報も混じっているので海水魚初心者はなるべく避けた方が賢明といえます。書店や観賞魚店などに行けば、「海水魚の飼い方」のような本が販売されていますので、これを参考にするとよいでしょう。参考までに筆者は枻(えい)出版社の「はじめて海水魚を飼う時に読む本」という本にお世話になりましたが、この本は古くなった印象があります。いまから海水魚飼育をはじめるなら同じ出版社からでている「カクレクマノミの上手な飼い方」という本がおすすめです。

海水魚飼育のお世話

海水魚飼育のお世話で必要な日々のお世話は、以下の通りです。

水温の計測(毎日)

水温は水温計を使って測ります。1日に1~2℃くらいの変化がありますが、4~5℃くらい変化するようではよくありません。水温計は目立つ場所に置いておき、一日に何度もチェックするようなくせをつけたいところです。大きく変化するようではヒーターやクーラーの故障、あるいはセンサーが水から露出しているなどを疑うようにしましょう。

餌やり(毎日、種類によって異なる)

毎日できれば決まった時間に与えます。数は水槽にいる魚全員が5分くらいで食べられる量だけ与えます。多く与えすぎると太る原因になりますし、排泄物で水が汚れるスピードがはやくなります。

なおクマノミの仲間など多くの魚は数日餌を与えなくても死ぬことはありません。しかし、逆に与えすぎて排せつ物や残り餌で水質が悪化し、魚を殺してしまうことがあります。これは初心者の方が陥りやすいワナともいえます。飼育生物を抱っこしたりなでたりすることがしにくいアクアリストにとって、給餌は魚とのスキンシップといえる行為のひとつですが、やりすぎはよくないのです。

一方魚の稚魚は成長のためにエネルギーを使わなくてはならず、多くの給餌が必要です。遊泳性ハゼやハナゴイの仲間も痩せやすいのでこまめな給餌が必要です。その一方ウツボなどのように与えすぎない方がいい魚もいたりします。

水かえをしよう(2週間に1回、全水量の1/3)

水かえは毎日やるわけではありません。大体60cm水槽では10日~2週間に1回、全水量(ろ過装置含む)の1/3くらい水を換えればよいです。フィルターなどのろ材は数か月に1回洗うくらいでよいでしょう。頻繁にろ材を洗うのは生物ろ過に必要なバクテリアも殺したり水槽から取り除くことになってしまうのでよくありません。水かえについては別途解説します。

コケ掃除をしよう

水槽にコケがはえると水槽飼育のモチベーションが低下しやすくなってしまいます。水かえの時に軽く水槽のガラス面につくコケや、ライブロックなどにつくコケを歯ブラシなどで軽く取り除き、常にコケの少ない水槽を目指しましょう。コケが繁茂しすぎると見た目も悪いですし、掃除もたいへんになります。水替えの度に少しずつ取り除けば楽になります。

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