初心者におすすめの「サンゴ」一覧~長期飼育を目指すためのポイント

海水魚の飼育がうまくいくようになると、次に気になってくるのがサンゴではないでしょうか。サンゴの仲間も魚水槽で一緒に飼育できます。サンゴの仲間も種類が多いのですが、初心者におすすめのサンゴはある程度種類が限られてきます。

海水魚オープンラボ」では、全くの初心者の状態から海水魚・サンゴ飼育を始めて1年経った方にインタビューを行いました。そこではやはり「サンゴの長期飼育」について悩んでいることがわかりました。

サンゴは魚以上に気をつけなければいけないことが多く、複合的な知識が求められます。是非この動画も併せてご覧ください。以下では初心者がサンゴの仲間を飼育するときに注意するべきポイントをまとめました。

サンゴとは

▲ミドリイシ

そもそも、サンゴとはいったい何なのでしょう。動物なのでしょうか、それとも植物なのでしょうか。

答えは、体の中に藻類を共生させた動物といえます。サンゴは刺胞動物門の動物で、サンゴにはポリプが一つある単体のものと、多数のポリプがあるものがあります。上の写真のようなミドリイシなどは極小サイズのポリプが集まって大きなサンゴを作っています。

口があり、餌を食べることもできます。しかし、サンゴの多くの種は褐虫藻を体内に共生させて光合成をおこない、エネルギーを得ていますので、植物的なくらしをしています。ですから植物を育てるように、強い光が重要になります。そして、きれいな海に生息するものなので、きれいな海水も必要となります。

サンゴの分類

▲リンネ式分類体系によるサンゴの分類

▲クラゲもサンゴ同様刺胞動物の仲間(写真はタコクラゲ)

一般的な生物の分類では界・門・綱・目・科・属・種という、「リンネ式の分類体系」が採用されていますが、アクアリストによるサンゴの分類はこのリンネ式の分類体系が無視されていることもあります。

リンネの分類体系によれば、サンゴは刺胞動物門・花虫綱に分類され、六放サンゴ亜綱と八放サンゴ亜綱に分けられます。八放サンゴ亜綱にはソフトコーラルの仲間のウミキノコやトサカ類、スターポリプなどを含むウミトサカ目などがあります。六放サンゴ亜綱にはイソギンチャクの仲間やマメスナギンチャクなどのソフトコーラルのほか、イシサンゴ目にミドリイシやキクメイシ、オオタバサンゴなど、アオサンゴを除くすべてのハードコーラルが含まれています。

なお、刺胞動物門のその他の綱には、いわゆる「クラゲ」の仲間が含まれています。クラゲの仲間も、多くは海域に生息していますが、マミズクラゲのような淡水性のものも含まれています。

ソフトコーラルとハードコーラル

アクアリストはサンゴの分類に「ソフトコーラルか、ハードコーラルか」という分類方法をよく使います。ソフトコーラルは硬い骨格をもたず柔らかく、死ぬと溶けてしまうようなサンゴで、ハードコーラルは、イシサンゴともよばれ、硬い骨格をもち、死ぬと骨格が残るようなサンゴをいいます。死んで海底に沈んだハードコーラルの骨格にバクテリアや石灰藻、そのほかさまざまな生物が付着するとライブロックが出来上がるわけです。

初心者にはディスクコーラルやスターポリプなど骨格を持たないソフトコーラルがおすすめですが、タバネサンゴやカクオオトゲキクメイシなど初心者でも飼育できるハードコーラルがいます。しかしそのような種の飼育にはカルシウムやマグネシウムの添加など必要な事項が増えてきます。

ソフトコーラルはどれも同じような仲間と思われがちですが、ウミヅタの仲間やトサカ、ウミキノコ、ウミアザミの仲間は八放サンゴ亜綱、マメスナギンチャクなどのようなイソギンチャクに近い系統のものは、六放サンゴ亜綱の仲間になります。ですから、アクアリストによるサンゴを大きく分けるような分類は、界・門・綱・目・科・属・種を用いたリンネ式の分類体系とは、あまり関係がないといえます。

SPSとLPS

アクアリストが使うサンゴの分類には、「SPSか、LPSか」という分類方法もあります。SPSは、Small Polyp Stony coral の略で、日本語に訳せば「小さなポリプのイシサンゴ」という意味です。一方LPSはLarge Polyp Stony coralの略で、「大きなポリプのイシサンゴ」という意味です。

SPSに含まれる種類はミドリイシ、コモンサンゴ、ハマサンゴ、ショウガサンゴ、ハナヤサイサンゴ、トゲサンゴなどで、LPSに含まれるサンゴはハナガササンゴ、アワサンゴ、カクオオトゲキクメイシ、タバネサンゴ、オオタバサンゴ、オオバナサンゴ、ナガレハナサンゴなどです。

この分類方法も、リンネ式分類体系とは異なるところが多くあります。たとえば、ハナガササンゴやアワサンゴはLPSですが、科としてはSPSの一種であるハマサンゴとおなじ、ハマサンゴ科に分類されています。しかし、ハマサンゴの仲間は綺麗な水を好みミドリイシに近いハイレベルな水質が求められることを考えると、アクアリウムの世界ではこういう分け方が妥当かもしれません。SPSは光、水質、水流などの求められる要素が多く、飼い難いサンゴとされます。その一方でLPSはそれらの要素に幅広く対応でき、ハナガササンゴなど一部の種をのぞけば比較的飼いやすいものが多いです。

好日性サンゴと陰日性サンゴ

▲陰日性サンゴはエネルギーを捕食により得ている

先ほど「サンゴは褐虫藻を共生させて光合成をしている」としましたが、すべてのサンゴが光合成をしているということではありません。光の届かない深海や、洞窟の中にもサンゴが生息しています。そのようなサンゴは触手を使いプランクトンなどの小さな生物を捕食してエネルギーとします。これらのサンゴをうまく飼育するには定期的な給餌が必要ですが、給餌により水質が悪化しやすく、そうなるとサンゴを死なせてしまうこともあります。そのためこれらのサンゴは初心者には難しいといえます。

一方餌を食べるサンゴの中には餌を食べるだけでなく光からエネルギーを得られるサンゴもいます。ハナガタサンゴ、コハナガタサンゴ、オオタバサンゴ、タバネサンゴ、スリバチサンゴなどがそれで、これらのサンゴは初心者にも飼育しやすいといえます。毎日餌を与える必要はなく、1週間に1回くらい、サンゴ専用の餌を与えるだけで十分です。

サンゴ飼育のポイント

サンゴをうまく飼育するポイントとしては「水温」「比重」「水質」のほか、「海水の成分」「水流」「照明」「餌」が重要になります。

水温

サンゴは魚よりも高水温に弱いです。沖縄やオーストラリアのグレートバリアリーフ周辺で大規模な白化現象がおこったように高水温が長く続くとサンゴが死滅してしまいます。大体25℃前後の水温で飼育することを心がけます。現実的にはクーラーが必要となります。また低い水温も嫌います。冬はヒーターを使用し23~25℃を保つようにします。もちろん急激な水温の変化は良くありません。

陰日性サンゴや深海性サンゴなどはさらに低温を好みますので、クーラーの整備はしっかりしておきましょう。

比重

▲比重はしっかり測りたい

一般的にサンゴは魚よりも高めの比重を好み、1.023~1.026とやや高めの方がよいとされます。海の水と川の水が混ざる汽水域にはサンゴが見られません。サンゴは低い比重を嫌うからです。

水質

アンモニアや亜硝酸はもちろん、硝酸塩があまり検出されないような綺麗な水で飼育するようにします。理想は1週間に1回の水替えで、硝酸塩を水槽から取り除きます。とくにミドリイシやショウガサンゴ、ハナヤサイサンゴは硝酸塩の蓄積に弱いので、一般的なろ材を用いた飼育ではなく、ベルリンシステムなどのナチュラルシステムで飼育するのに向きます。一方多くのソフトコーラルやカクオオトゲキクメイシ、タバネサンゴ、シコロサンゴなどは比較的硝酸塩の蓄積に耐えます。初心者であればこのようなサンゴが望ましいでしょう。

プロテインスキマーを使用する

良好な水質を保つのは生物ろ過をおこなうことのほか、プロテインスキマーが役に立ちます。スキマー内部で泡を発生させ、泡の力で魚の排せつ物や残餌、微生物の死骸などを水槽から取り除くというものです。ベルリンシステムでは水槽の心臓部になるもので、一般的なろ過槽をもつ水槽であってもスキマーを一緒に使うことにより生物ろ過の負担も減ります。さらに飼育水内に空気を溶け込ませることもできます。

しかし欠点もあります。パワーのあるプロテインスキマーは基本的にサンプの中に置くしかありません。つまりこのようなスキマーを使用するなら実質オーバーフロー水槽が必要になるのです。またヨウ素やそのほか微量元素も水槽から取り除いてしまいます。

成分

サンゴは海水中のさまざまな栄養を取り入れて成長します。カルシウム・ストロンチウムはハードコーラルの骨格の成分で、マグネシウムはこのほかバランサーとしての役目も果たします。またこれらはソフトコーラルにも有用なものですので、ソフトコーラルにも添加するのが望ましいです。

このほかヨウ素や鉄分、ポタシウム(カリウム)、各種微量元素も添加したいところです。ヨウ素はサンゴだけでなく魚にも重要で、甲殻類はヨウ素の欠乏は脱皮不全を招くこともあります。そしてこれだけ重要な成分であるにも関わらずプロテインスキマーで取り除かれやすいため、必ず定期的な添加が必要です。また、カルシウムは専用のリアクターで供給することもできます。

初心者におすすめのサンゴは蛍光灯や安価なLEDの光で飼えるサンゴです。ミドリイシなどは水質にも十分気をつかいますし、求められる成分が多いのですが、光も強いものを必要としますので初心者にはおすすめできません。一方強すぎるLEDの光をあまり好まないサンゴもいます。オオバナサンゴなどはLEDの強い光で調子を崩してしまうことがあります。

逆に光をまったく必要としない陰日性サンゴは光こそ不要ですが逆に餌を与えないと飼育が難しいので、これも初心者向きとはいえません。

水流

▲専用のポンプを使って水流をおこしたい

サンゴの仲間は水流を好みます。水流があることにより、表面についている砂やゴミが取り除かれます。ソフトコーラルの仲間、とくにトサカやウミアザミの仲間、また飼いやすいサンゴであってもスターポリプなどにはある程度の水流が必要です。

ハードコーラルの仲間も水流を好むものがいますが、直接ずっと水流をあてたらだめになってしまうものもいますので、間接的な水流をあてるようにします。複数のポンプを使って乱流を起こしたり、オーバーフロー水槽の吐出口にパーツをつけたり、あるいはポンプにコントローラーを付けてポンプのオン・オフで水流を細かくつくったりするのも良い方法です。いずれにせよ、淀んだところがないように、水槽全体に水流がいきわたるように工夫しなければなりません。

▲バイタリスシリーズはサンゴの種類によって最適な餌を選べる

陰日性サンゴであるトゲトサカやイボヤギなどは光が不要で餌を必要とし、初心者には向きません。1日に何度でも、マメに餌やりができる人むけです。勿論そうなれば水も汚れますので頻繁な水替えが必要になります。その一方で餌やりが必須、ではなく餌をやるとよく増える、というようなサンゴは初心者でも飼育しやすいものが多いです。具体的に言えばカクオオトゲキクメイシやオオタバサンゴ、キッカサンゴなどです。

サンゴの餌はさまざまなメーカーから販売されていますが、エムエムシー企画レッドシー事業部が扱う「バイタリス」シリーズは飼育しているサンゴの種類の合わせて餌を選ぶことができます。入手もしやすく、おすすめといえます。

毒性

▲サザナミサンゴのスイーパー触手。赤い矢印がスイーパー触手の先端

人間に対する毒ではなく、サンゴに対する毒です。サンゴ同士が接触して毒で相手を溶かしてしまうこともあります。またある種のサンゴは夜にスイーパー触手という強毒の触手をだしサンゴを溶かしてしまうことがあります。キクメイシ、ナガレハナサンゴの仲間やミズタマサンゴ、ウミバラ、ヌメリトサカなどの種は強い毒をもつので注意し、オオタバサンゴやウミキノコなどは毒性が弱く、これらのサンゴを組み合わせるのは注意を要します。

サンゴが何かの原因でひっくり返ってしまってほかのサンゴに触れてしまうことがあります。そうなると毒性がつよいサンゴに溶かされてしまうこともあります。また、サンゴがひっくり返ってそのままだと死んでしまうこともありますので、あらかじめ専用の接着剤で岩組に接着する必要があります。

初心者におすすめのサンゴ

ディスクコーラル

青色が美しいディスクコーラル

「コーラル」(サンゴ)という名前ですが実際はイソギンチャクに近い仲間です。イソギンチャクの仲間ですがあまり移動することはなく、小さなものが多いため初心者でも安心して飼育できる種類です。比較的安価で販売されていますほか、ライブロックについてくることもあります。色は茶褐色から灰色のような地味なもの、鮮やかな紫色や赤色をしたもの、模様も放射線状の模様があるものなど、バラエティに富みます。

長い毛のようなものを持つヘアリーディスク、丸いつぶつぶが特徴的なバブルディスクのような種類もあり、このようなものは餌をあげると大きくなったり、増殖したりします。基本的に魚には無害ですが大型のものは動きが遅い魚を食べることもあります。巨大なエレファントイヤーなどは注意が必要です。

マメスナギンチャク

▲カラフルでコレクションが楽しめる

▲タチイワスナギンチャクと思われるもの

マメスナギンチャクもサンゴというよりはイソギンチャクに近い仲間です。丈夫で飼いやすく、カラーバリエーションが非常に豊富なので、集める楽しみもあります。また、マメスナギンチャクによくにたボタンポリプ(タチイワスナギンチャクなど)も同じように飼育が楽しめます。

沖縄、ベトナム、中国、インドネシア、中央太平洋などから輸入されてくるもので、色彩のバリエーションが豊富なのが特徴。基本的に安価ではありますが、アメリカでブリードされたものの中には1万円以上の値段で販売されているものもあります。

餌を与えるとよく増えるので、増やす楽しみもあります。餌は毎日あげる必要はありません。また、やりすぎると水を汚す恐れがあるので注意します。餌は冷凍・乾燥とわずプランクトンフードなどや専用の粉末フードなどが適しています。ポリプが大きなボタンポリプの類はとくに餌を与えるとよいようです。

スターポリプ

▲蛍光グリーンが美しい

和名はムラサキハナヅタといいます。ポリプを縮めたとき紫色のものと、肌色のものがありますが、肌色のものの方が飼いやすいですし、またよく増えます。マメスナギンチャクやディスクコーラルと違い、餌を与えるというよりは強めの光と水流を好みます。ポリプの色や長さにはいくつかのバリエーションがあります。主に沖縄や東南アジア産のものが販売されており、ポリプの長さなど若干の変異があります。

ウミヅタ科のサンゴは他にもハナヅタやツツウミヅタなどがいますが、その中でもこのスターポリプが一番飼育しやすいといえます。

オオタバサンゴ

▲オオタバサンゴ

とても丈夫で初心者にも飼いやすいハードコーラルのひとつです。複数の骨格が合わさってひとつの大きな骨格を形成するタイプのサンゴ。緑色や紫、写真のようなオレンジ色などの色彩のものがあります。一つ一つのポリプが大きく、餌をあげるのも容易、餌をあげるとよく成長します。色彩はバリエーションが豊富で、オレンジ、赤、緑など色々あります。毒性は比較的弱いようです。

オオトゲキクメイシの仲間

▲人気のオーストラリア産カクオオトゲキクメイシ

名前に「キクメイシ」とついていますが、オオタバサンゴに近い仲間です。カクオオトゲキクメイシ、アマクサオオトゲキクメイシなど何種類かあり、色彩バリエーションが非常に多く、青いLED球で照らすと色鮮やかです。丈夫で飼いやすいサンゴで、餌をあげると増殖もしますが、硬い骨格をもつハードコーラルなので、ディスクコーラルやマメスナギンチャクなどのソフトコーラルほどは良く増えません。オーストラリアのものは非常に鮮やかなものがあり、高値で販売されています。オオトゲサンゴ科のサンゴは飼育しやすいものも多いですが、魚につつかれないように注意します。

タバネサンゴ

▲タバネサンゴ

比較的水質悪化に強く飼いやすいハードコーラルですが、毒性がやや強めなので、他のサンゴの仲間と接触させないように注意します。キクメイシ科のサンゴで、この仲間のサンゴは飼いやすいものも多く、初心者におすすめできます。場合によっては、餌をあげることで成長が促進されます。本種も夜間に口を大きく広げますので、そのようなときに餌をあげると成長が促進されます。骨格は枝状のものが多く、ひっくり返されないよう接着剤で固定しておくようにします。

キッカサンゴ

▲キッカサンゴ

ウミバラ科のハードコーラルで近縁種のウスカミサンゴの仲間なども合わせてキッカサンゴと呼ばれます。色は赤やオレンジ、緑などさまざまで、もちろん美しいものほど高価です。また口(マウス)の色と体の色が違うものが多いです。大変丈夫なハードコーラルで、餌を与えればよく食べますが、骨格がうすいものは餌を与えなくても大きく成長し、増えていきます。最近はフラグサンゴとして販売されていることもあり、欧米で人気が高いサンゴです。

スイーパー触手の毒性は強く、触れたハードコーラルに大ダメージを与えてしまうので注意が必要です。

サンゴを突く魚に注意

▲チョウチョウウオとサンゴとの飼育は厳禁

サンゴは魚の餌となる小型の無脊椎動物の住処となりますが、サンゴ自体もまた他の魚の餌になります。チョウチョウウオはアクアリストにお馴染みの魚ですが、この仲間の多くの種はサンゴを捕食するものが多いため、サンゴ水槽が人気の現在は以前ほどの人気がなくなってしまいました。このほかヤッコの仲間(種によって異なる)、ツノダシ、クロベラ、セダカギンポ、カワハギの仲間もサンゴの仲間を捕食することがあるので注意しなければなりません。ペパーミントシュリンプというエビの仲間は、毒性が強いセイタカイソギンチャク(カーリー)を退治するのに水槽に入れられることも多いのですが、スナギンチャクの仲間を食べてしまうこともあるので注意が必要です。

またここにあげていない魚や甲殻類でも、ニザダイの仲間やアイゴの仲間などはサンゴが弱ったりするとサンゴをつつくことがあるので注意が必要です。

養殖されるサンゴ

▲群馬県館林市の観賞魚店「チャーム」のフラグサンゴ

サンゴ礁が発達した海域には様々な生物が暮らしています。サンゴの隙間には小型の甲殻類が生息し、それをスズメダイやハゼなどの小魚が捕食します。小魚はサンゴの隙間を餌場として使いますが、小魚を捕食する大きな魚からその身を隠す、生活場所としても使っています。

このようなサンゴが死ぬと、藻が生えて今度はスズメダイの仲間、ニザダイ(ハギ)の仲間やアイゴの仲間などのような、藻類を捕食する魚が餌場として使います。サンゴ礁がなくなれば、それらの生き物は生きていくことができなくなってしまい、また私たちもサンゴ礁の生き物を飼育することができなくなってしまいます。

ハードコーラルは現在ワシントン条約 (CITES) により、国際的な取引が規制されています。そのため現在はインドネシアなどで養殖されている個体もよく出回っています。現在はミドリイシなどの種類が多いですが、近い将来、オオバナサンゴなどの養殖ハードコーラルが出回ることでしょう。最近は販売目的でなくても、水槽内でよく増えたミドリイシやコモンサンゴなどのSPSを中心にフラグサンゴを作成し友人のアクアリスト同士で交換するなんてことがよくあります。

これはプラグと呼ばれる土台にサンゴを接着したもので、養殖サンゴの一つの形態で、今後日本でもこのようなサンゴが流通の中心になる可能性が高いようです。

サンゴ飼育まとめ

  • サンゴの多くは光合成する。そのため照明が必要
  • 学術的には六放サンゴと八放サンゴに分けられる
  • 硬い骨格をもつか柔らかい体をしているかでハード・ソフトという分け方も
  • ハードコーラルの中のSPSとLPSの区分はアクアリウムでよく使われる
  • 光が必要か不要かで好日・陰日という分け方も
  • 魚同様水質・水温・比重は重要な要素
  • サンゴに吸収されたり取り除かれやすい成分は補給して補う
  • 光・水流もサンゴ飼育に重要な要素ではあるがどちらも強すぎるのはだめ
  • 給餌が必要なサンゴと不要なサンゴがあり、後者の方が飼育しやすい
  • サンゴをレイアウトするときはサンゴの安定と毒性に注意
  • ソフトコーラルはマメスナギンチャク、ボタンポリプ、ディスクコーラル、スターポリプが初心者向け
  • ハードコーラルの初心者向けはオオトゲキクメイシ、オオタバ、タバネサンゴ、キッカサンゴなど
  • チョウチョウウオやヤッコなどサンゴに悪影響を及ぼす生物に注意
  • 現在販売されているサンゴは養殖のものが多い

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